09/10/15 00:37:35
世界各国の経済は徐々に拡大へと向かい始めている。国際通貨基金(IMF)は2009年の世界経済の
見通しをマイナス1.1%と前回7月の予測から0.3ポイント上方修正。水準そのものはまだ低いとはいえ、
夜明けは着実に近づいてきているようだ。日本経済が世界経済に後れをとらず、成長軌道に乗るには、
鳩山政権の経済政策運営がカギとなる。しかし、鳩山政権の経済政策はまとまりに欠け、明確な成長戦略は
示されていない。日本経済の「二番底」への恐怖は続いている。
最近の日本経済の指標には景気回復を期待させるような数値が並ぶ。
今年4~6月期の国内総生産(GDP)が実質で0.6%増(年率換算2.3%増)と5四半期ぶりにプラス成長に
転換。製造業の生産実態を示す鉱工業生産指数速報も、6カ月連続で上昇した。
IMFの世界経済見通しで比較すると、10年の日本は1.7%のプラス成長。一方で米国は1.5%のプラス成長
と日本を下回る。
しかし、これには「数字のマジック」がありそうだ。第一生命経済研究所の桂畑誠治主任エコノミストは「(日本の
成長率が米国より高いのは)日本の09年のマイナス幅が大きいためで、経済の水準そのものは低い」と指摘する。
09年の日本の成長率予想はマイナス5.4%で、米国はマイナス2.7%。つまり、落ち込み幅が大きい分、
10年は伸び率が高めに出るというわけ。日本経済が米国と比較して回復力に勢いがあるというわけではなさそうだ。
▽ソース:FujiSankei Business i (2009/10/12)
URLリンク(www.business-i.jp)
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