09/10/15 07:46:02 B2V+IHBZ
伊丹空港は、騒音(最近は航空機の進歩によってずいぶん緩和されて来た)や万一の場合の安全性について問
題が残されているにせよ、利便性が良く、年間約1800万人が利用している基幹空港だ。
内陸部にあって交通・物流上からも利便性からも防災上からも大都市圏に必要不可欠な貴重な交通インフラで
ある伊丹空港を廃港にして、何の変哲も無い住宅地や商業ビル群に変えるという選択は、あまりにも目先に捕わ
れた、取り返しのつかない最悪の選択だと思う。
海底地震による津波、内陸部の直下型地震、地球温暖化による海面上昇など人間の力では防ぎようが無い天災
が発生した時に絶対に必要となる航空網の保持のためには、内陸部、海岸部の両空港の維持が必要だ。
幸い、現在、首都圏には海岸部に羽田空港、内陸部に成田空港があり、関西圏には海岸部に関空、内陸部に
伊丹空港がある。とくに関空は長期的に見て埋め立て地盤の沈降による水没の可能性がまったく無くなった
とは言えないし、強風によるアクセスの遮断も多い。国の交通・物流上からも、防災上の機能(災害時の関空
代替機能、危険分散機能)からも伊丹は基幹空港として必要だ。
伊丹空港を壊すことはいとも簡単だ。しかし、いったん廃港にしたら、今後大阪周辺の内陸部に同じ規模の新
空港を造ることはほぼ不可能だろう。成田空港の例から分かるように、必要な広さの土地を収用することが不可
能だからだ。
要するに、伊丹、関空の両空港維持を前提にして、利用者、住民、国が応分の負担をしながら現在の種々の問
題点を克服する方向で考えるべきだ。