09/10/09 15:09:52
>>1の続き
セックス・ビジネスからも 締め出される中年童貞
国立社会保障・人口問題研究所の『結婚と出産に関する全国調査(05年)』によると、
30~34歳の独身男性で異性との性交渉を持ったことのない人は24・3%に達している。いわゆる「中年童貞」である。
初体験の低年齢化が進む一方で、中年童貞も増えて〝セックス二極化〟が進んでいる。
10代のうちは交際相手の将来の年収など気にしないのは当然であり、収入によるセックス格差は存在しない。
しかし、学生時代にセックス経験がないまま社会に出ると状況は一変する。
女性が相手の収入を気にし始め、その傾向は年齢が上がるとともに強くなる。
すると男性の収入や雇用環境によって童貞を捨てられるかどうかが左右されるようになるのだ。
私が08年9月に行なった18~34歳の独身男性300人を対象とした全国インターネット・アンケート調査では、
「現在交際している女性がいるか?」という質問に対して、年収200万円未満の層では73・9%が「いない」と答えた。
一方で年収が900万~1200万円の層では「いない」は33・3%だった。
中年童貞の多くは低所得層であることが窺える。彼らは性風俗店に行くお金もない。
同調査で、「性風俗店に行ったことがあるか?」という質問に対し、
年収が200万円未満の独身男性の場合、「行ったことがない」人の割合は85・5%に上り、一方で年収が900万~1200万円の層では37・0%にとどまる。
セックス産業においても、格差が存在するのだ。
ワーキングプアの人々は子孫を残すセックスもできなければ、快楽を求めるセックスもできないのが現状である。
低所得層の多くを占める非正社員は、正社員と違って年齢や勤続年数とともに給料が上がらない。
将来も経済状態が改善する見込みは薄く、生涯独身である可能性もある。
今後も、ますます中年童貞は増えていくだろう。
性欲のはけ口がない彼らに残されているのはマスターベーションくらいだ。
前出の調査で「あなたは日ごろの性欲をどのように満たしていますか?」という質問に対し、
年収200万円未満の独身男性の場合、マスターベーションによって性欲を処理している人の割合は73・9%に達した。
一方で900万~1200万円の層では40・7%にとどまった。
ちなみに500万~700万円を底に高収入になると再びマスターベーションによる性欲処理が増えているのは、
仕事が忙しくなり、恋愛にかける時間が少ないためと思われる。
ここで、疑問に感じる読者もいるのではないか。
男性側がセックスパートナーを見つけにくいのならば、当然、女性側でも〝あぶれた〟人がいるはずである。
少なくとも前述の通り、結婚については約228万人の女性がミスマッチで余っているわけだ。
だが女性の場合は、男性から年収という条件を突きつけられないため、ステディかどうかは別として、比較的容易にセックスパートナーが見つけられる。
つまり、高収入の男性に女性が集中しているのだ。
私が仕事を通じて知り合った大手企業の正社員の中には、毎日のように合コンをして、気に入った女性とホテルで一泊、翌日はそのまま出社するという人もいる。
セックスが恋愛の入り口のすぐ近くに存在し、比較的短期間で肉体関係を持つ男女が多い現代において、
出会いの場にいるか、いないかがセックス格差を生む非常に大きな要因になるのだ。
>>3に続く