09/10/09 08:12:15 XWoaHe7Z
★小泉政権が「2011年でのプライマリーバランス黒字化」を唱えていた理由
■日本国民には1410兆円の貯蓄がある。しかし、2009年から約5年後、公的部門の債務総額は1500兆円に達する。
消費税をアップした翌年は反動で消費が落ちることを考えれば、2年の余裕は必要。となれば、3年以内に消費税を上げなければいけない。
2011年にプライマリーバランスを黒字化。それを国民に示し、それでも足りないものを2009年から3年後の2012年に消費税のアップで補う。
「黒字化して、それでも足りないものがありますから消費税を上げます。国民の皆さんお願いします」と、国民に消費税アップの理由を認識しやすくする。
妥当な路線だった。
■毎年、国が40兆円の国債を出して、それに地方債も含めると、2009年から5年後くらいには公的部門の債務総額は1500兆円に達するんです。
この額は家計の金融資産に匹敵する。これは家計の資産の裏付けのない借金を政府がするということなんです。
今は国債を発行して赤字を出しても、国債の値崩れは起きていませんが、これによって国債市場に非常に大きな不安が出てくる可能性があるわけです。
国債価格がもし暴落するようなことがあれば、国民の生活は破綻します。
国債が暴落すると金利が上がって円が下がるから、インフレになる。つまり、かつてのアルゼンチンのように不況とインフレと円安が同時に来る状況です。
だから、今のようになんでも政府が面倒を見てあげます、それで安心社会をつくります、増税はそのうち考えましょう、という姿勢では絶対にもたない。
1991年から2001年のあたりでも今と同様、日本は金融危機だった。そこに小泉さんという異色のリーダーが出てきたんです。
そういう異色のリーダーを求めないと日本が時代を乗り切れなくなる局面が、これから5年ぐらいをめどに、私は来ると思います。
◆参考
『滝川クリステルと読み解く、「民主党政権」と「日本経済の未来」 P24 「小泉改革」は近い将来復活する』[AERA BUSINESS 2009/09/20号]