09/10/08 23:18:34
収入が少ないとセックスの機会にも恵まれない。こんなセックス格差が拡大している。
BRICs経済研究所の門倉貴史氏がその実態を解説する。
合コンの費用が 捻出できない
かつて「3高」といわれた高身長、高学歴、高収入という、女性が結婚相手に求める条件は時代とともに変容している。
しかし、いつの時代でも女性が男性に対し、一定の収入を結婚の条件として重視していることは変わらない。
インターネット恋愛・結婚サーチ会社「マッチ・ドット・コムインターナショナルリミテッド」が
20~39歳の独身女性(502名)を対象に行なったアンケート調査によると、
結婚相手に求める年収の妥協ラインは「400万円以上」という回答が最も多く(全回答者の46%)、次いで「600万円以上」(全回答者の29%)だった。
だが、総務省の『就業構造基本調査(07年)』によると、有業で年収が400万円未満の独身男性が254万4900人もいる。
一方、年収が400万円を超える独身男性の数はずっと少なく、158万7000人である。
ちなみに『国勢調査(05年)』によれば、25~34歳の未婚女性の数は387万1302人である。
つまり「年収400万円超」にこだわれば、単純計算で約228万人の女性が〝あぶれる〟こととなる。
長期の景気低迷や格差社会の到来により、結婚相手の年収へのこだわりは薄れてきているとはいえ、女性たちの現実の認識はまだまだ甘い。
問題は、この〝結婚対象外〟とされた250万人超の独身男性たちだ。
彼らは結婚相手として見られないため、恋愛対象にならない。
当然、セックスの相手にもならないのである。
収入が少ないと、そもそも女性と出会う機会が非常に少なくなる。
まず、職場での出会いが期待できない。現在、年収200万円クラスの労働者が男女で約200万人いる。そのほとんどが非正社員である。
彼らは職場が流動的であり、場合によっては日雇い派遣のように、毎日職場が異なる。
同じ職場で働いている異性の名前すら知らず、一言も口を利かずに別の職場へ移り、二度と会わないケースも多い。
そのため、異性との出会いが極端に少なくなってしまう。
職場以外での出会いを求めようにも、合コンに参加する費用が捻出できない。
たまに参加しても、日頃から参加している人たちとは収入差もあり、疎外感を味わうことになる。
無いのはお金だけではない。年収200万円程度のワーキングプアと呼ばれる人たちのほとんどはフルタイムで働いている。
低賃金のため、毎日働かなくては生活が成り立たない。合コンに限らず、クラブや飲み屋など男女が出会うような場所に行く時間的余裕も無い。
明日の仕事に備えて、家に帰って早く寝る生活を送っているのである。
収入の多寡は、容姿にも影響する。ディスカウントストアで買った安いシャツを着ていても女性にはモテない。
男性でも肌の手入れにお金をかける人がいる時代に、それなりの格好をするのにはお金がかかる。
セックス・ビジネスからも 締め出される中年童貞
国立社会保障・人口問題研究所の『結婚と出産に関する全国調査(05年)』によると、
30~34歳の独身男性で異性との性交渉を持ったことのない人は24・3%に達している。いわゆる「中年童貞」である。
初体験の低年齢化が進む一方で、中年童貞も増えて〝セックス二極化〟が進んでいる。
>>2に続く
ソース:SAPIO @niftyニュース
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