09/10/08 14:12:38
鳩山由紀夫首相が打ち上げた温室効果ガス1990年比25%削減の目標を受けて、
各社で“エコ”への取り組みがさらなる盛り上がりを見せている。
その1つが、家庭内の電化機器を現在の交流電源(AC)から直流電源(DC)に置き換えるという
“家庭内直流化”の動きだ。
CEATEC JAPANのブースでは、シャープが家庭内家電すべてを直流化する「ソーラーDCエコハウス」を
2015年に実現するとデモを行い、パナソニックも「DCを家庭内に」と取り組みを展示している。
・交流から直流への変換ロスをなくすことで省エネ化
両社が直流化を推進する背景にあるのは、交流から直流への変換ロスをなくすことで省エネ化が図れるという点だ。
家庭内の機器は最終的に直流で動くものが多いが、コンセントに来ているのは交流(交流となった理由は
「“直流電化エコホーム”とは何か?」も参照)。それぞれの機器の内部で交流から直流に変換しているのが現状だ。
「テレビの中には大きな(交流を直流に変換する)ACアダプタがたくさんはいっているようなもの」(シャープ)
各機器が個別に変換するのではなく、家庭内の1カ所でまとめて変換すれば効率がアップする。
「交流から直流に変換すると一般的には70~80%くらいの効率。まとめて変換すれば90%くらいの効率になる」(パナソニック)
・太陽電池をさらに活用する家庭内バッテリー
直流化推進のもう一方の観点は、政府が補助金の復活などで後押しする太陽電池との相性だ。
太陽電池自体が発電するのは直流。現在、家庭用の太陽電池では、直流電力をいったん交流に変換している。
しかし太陽電池が生み出す電力を直流のままバッテリーに保存、バッテリーから直流電力を取り出して
そのまま使うことができれば、日中生み出した電力を夜間に使うことも可能になる。
太陽電池と直流の相性の良さも、シャープが家庭の直流化を推す理由だ。
(>>2以下に続きます)
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