09/10/02 22:34:53
有効求人倍率が過去最悪の水準に低迷し、近畿(2府4県)の完全失業率は6.7%に
悪化するなど、雇用情勢はなお予断を許さない。倒産やリストラへの不安が広がるなか、
在職中からハローワークに通う人が都市部で増えている。正社員、派遣、パート……。
立場は違っても、安定した仕事に就きたい、との思いは同じだ。
■正社員
9月中旬の土曜日、西日本最大のハローワーク梅田(大阪市北区)。125台ある求人
検索機の一台で、ワイシャツ姿の男性が画面を食い入るように見ていた。
大阪府内のメーカーで働く正社員(25)。訪れた契機は、会社が募った100人規模
の早期退職だった。同じ職場のベテラン社員が次々に手を挙げた。同じころ、「部署
縮小」を理由に府外の工場への異動を命じられた。「いよいよ危ない」と感じた。
泥船から逃げるなら今かも知れない―。悩んだ末に転職を決意。8月に初めてハロー
ワークを訪れた。
だが実際の求人を見ると、今と同じような職種、待遇での募集はほとんどなかった。
「不況のなかで、自分がスキルアップして実力をつけないと、転職も簡単にはできない
と痛感した」
■派遣
京都市から来た派遣社員の男性(35)は、6月からハローワーク梅田に通う。勤務先
のメーカーでアルバイト数人が一斉にクビを切られ、残ったのは派遣社員数人と正社員
だけ。上司からは「君は仕事ができるから大丈夫」と言われているが、「次は自分」と
危機感を募らす。
今春、長年付き合ってきた派遣社員の女性と婚約した。安定した職を求めて事務職や
介護職の正社員に応募したが、すべて落とされた。「失業するかもしれないのに何も
しないわけにはいかない。行動あるのみ」
神戸市の中小企業に派遣社員として勤める女性(35)は、8月から月2~3回の
ペースで通う。
専業主婦だったが、2年前に離婚。母親に5歳の息子の面倒を見てもらい、半年前から
働き始めた。月収は約15万円。スーパーの特売広告をこまめにチェックして、生活費
を切りつめている。
将来の教育費を考え、より安定して収入の良い仕事を探す。ただ、すぐには見つから
ないと覚悟している。「常に情報を収集しておけば不安も少なくてすむし、危機管理に
もなる」
※もう少し続きます。
●土曜日のハローワーク梅田。求人情報を調べる人の半数が在職者だ
URLリンク(www2.asahi.com)
●ハローワークで新規求職の登録をした在職者の数
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◎ソース
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