09/10/01 22:57:28
前原誠司国土交通相は1日、中止を表明した八ツ場ダム(群馬県)本体工事の入札手続きを中止する方針を決めた。
近く官報に入札中止の公告を出す。
ダム建設中止をめぐっては、群馬県など関係6都県が「一方的だ」と反発。
1日には群馬県議会が中止撤回と建設推進を求める意見書を可決したばかりで、両者の対立は激化しそうだ。
本体工事の入札は、国交省関東地方整備局(さいたま市)が今年1月に公告。
マニフェスト(政権公約)で中止を掲げた民主党が衆院選で大勝したことを受け国交省が9月3日、
「どうした対応が適切かを新大臣に判断していただく」として入札手続きの延期を表明していた。
これに対し前原氏は、八ツ場ダム本体工事の中止と、来年度予算の概算要求に本体工事費を計上しないことを明言。
さらに延期のままでは、入札手続きの一環で既に技術的な提案をしている建設業者への負担が大きいとして
中止の方針を決めた。
ダムの本体工事費は、関連の調査費用なども含めると約620億円で、今月中に着工し、2015年度に完成する予定だった。
意見書の可決に対し前原氏は1日の記者会見で、「重く受け止める」と述べ、地元住民に対しても
「政権交代で迷惑をかける」とあらためて陳謝したが、「政府として方針が変わることはない」とし、中止を撤回しない考えを示した。
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