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世界銀行のゼーリック総裁が28日に行う予定の講演で、「ドルが基軸通貨の地位を保障
されているとアメリカが思うのはまちがいだ」と発言することがわかり、ドルを基軸とした
国際金融体制を堅持したいアメリカ政府と異なる立場を示していることから注目を集めそうです。
世界銀行は、ゼーリック総裁が28日にワシントンで行う予定の講演の抜粋を事前に
発表しました。それによりますと「ドルが基軸通貨の地位を保障されているとアメリカが
思うのは、まちがいだ。将来に目を向ければドル以外の選択肢も増してくる」としています。
また、アメリカ政府が金融危機の再発を防止するために中央銀行にあたるFRB=連邦準備
制度理事会の権限を強化しようとしているのに対し、「独立性を持つ強力なFRBに、これ以上の
権限を与えるのは難しい。財務省の権限を強化し、さまざまな監督当局を束ねられるように
すべきだ」と主張し、オバマ政権の方針を批判しています。
ゼーリック総裁は、アメリカのブッシュ前政権で国務副長官や通商代表を歴任しましたが、
今回の講演の内容は、ドルを基軸通貨とした国際金融体制を堅持していくとするアメリカ政府の
立場と異なる考え方を示しており、注目を集めそうです。
▽News Source NHK ONLINE 2009年09月28日07時10分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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