09/09/22 15:37:31
死後は青い海の底で眠りたい-。遺骨を海に散布する「海洋葬」など自然葬が静かな
ブームになっている。故人が生前に示した「墓地の管理で遺族に迷惑を掛けたくない」
との意思に基づく場合が多く、専門家は「少子化などにより墓を維持することが
難しくなっている点も背景にある」としている。
大手葬儀会社の「はせがわ」によると、自然葬を望む人は2005年ごろから増え
始め、同社東京本社だけでも昨年は14件、今年は既に10件を扱っている。
同社の海洋葬は費用約11万~32万円。店舗で申し込むと、火葬後の遺骨を散骨用の
粉末にしてもらうことができ、当日は遺骨を持って東京湾の指定された桟橋へ。
東京湾上の人工島「風の塔」付近に到着後、船の上から散骨する「散華」を行う。
所要時間は約2時間だ。
同社によると、「海洋葬のほか、土中に散骨して木を植える樹木葬や、風船につけて
上空で破裂させ、文字通り『千の風になって』上空を舞うバルーン葬などを行っている
業者もある」という。
法的に特に許可は必要ないといい、「節度ある葬送のための祭祀(さいし)であれば、
刑法の死体遺棄には当たらない。また、散骨であれば墓地埋葬法も適用されない」
(同社)。
日本の葬制に詳しい国立歴史民俗博物館の山田慎也准教授は、「少子化などを受け、
散骨を扱う業者は確かに増える傾向にある」と話している。
◎ソース
URLリンク(www.jiji.com)