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★韓国の財政赤字拡大、海外で警戒感
海外でも韓国政府の財政悪化を警告する声が高まっている。
国際通貨基金(IMF)、経済協力開発機構(OECD)など国際機関は、世界的な金融危機以降、
韓国政府が強力に推進している財政政策に対し、二つの評価を下している。一つは果敢な財政投入が
急速な景気回復に大きく役立ったという点、もう一つは、その代償として、財政の健全性が急速に
悪化しているという点だ。
IMFは韓国の国内総生産(GDP)に占める政府債務の割合が来年には42%まで増え、2014年には
39.4%へと小幅ながら低下するとみている。これは10-12年に同割合を40%未満に抑え、13年には
30%台半ばまで低下させる、という韓国政府の計画に比べ、はるかに悲観的なものだ。IMFの
スビール・ロールアジア太平洋局韓国担当課長は、「韓国政府は中期的に財政を健全化させる
必要がある」と指摘した。
OECDも今年6月に発表した世界経済見通しで、景気回復を待って、税制改革と財政支出縮小を
進めることを韓国政府に勧告した。韓国の国家財政について、OECDの勧告が示されたのは、
韓国のGDPに占める政府債務の割合が2000年から09年までの間に16.4ポイントも上昇し、
OECD加盟国の中で6番目に高い伸びを示したためだ。昨年はGDPの3.2%だった財政黒字が、
今年は1.2%、来年は2.3%の赤字に転落する見通しだ。
韓国の財政悪化は、各国の信用格付けを決定する格付け会社にとっても関心事だ。ムーディーズの
トム・バーン副社長は16日、ソウルで記者会見し、「政府財政の健全性、銀行システムの安定性が
改善すれば、信用格付けの上方修正につながる」と述べた。財政問題が韓国の信用格付けを
引き上げる上で障害になっているという意味だ。今月初めに英格付け会社のフィッチ・レーティングスは、
韓国の格付け見通しを「ネガティブ(否定的)」から「安定的」に引き上げ、やはり財政の健全性に言及した。
そして、今後韓国の財政状況がさらに悪化すれば、格付けを再び下方修正することもあり得ると表明した。
先月、米系格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は「北朝鮮の不確実性が政府の財政を
圧迫する要因になり得る。韓国の信用格付けを引き上げるのは難しい」との立場を表明した。
ソース:朝鮮日報 2009/09/19 11:59:20
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