09/09/16 10:06:15
米航空会社大手のデルタ航空やアメリカン航空は、経営難に陥っている日航への出資が実現すれば、
アジア最大の航空市場である中国と米国を結ぶ路線拡大に向けた足がかりとなりそうだ。
日本－中国間で最大の路線網を有する日航は、２００３年以降乗客数が最も落ち込んで４年連続の
赤字計上が予想されており、資本増強を迫られている。
国際航空連合「スカイチーム」に加盟しているデルタ航空は、日航と同じ「ワンワールド」に加盟する
アメリカン航空や「スターアライアンス」所属の全日空（ＡＮＡ）に対する競争力を高めるため、
日航との資本・業務提携を獲得してアジア航空網を拡大したい考えだ。
共同通信が行った１５日の報道では、日航は海外航空会社への株式売却で約１０００億円の資本増強を
行う可能性があるという。
共同通信は同日、韓国の大韓航空も日航への出資を検討しているとも報道。
韓国の大韓航空は同日電子メールでコメントを発表し、出資の可能性を否定している。
航空連合に加盟することで、航空会社各社は集客や提携企業間との収益分配を低コストで行い、
航空網を充実させている。アジア最大の航空会社である日航との業務提携が実現すれば、日本の各都市への
航空券を発券できる上、日航の運航便の座席も自社で販売できるようになる。
さらには日本人・中国人旅行者の米国航空網への取り込みも期待できる。
約３０億ドル（約２７３４億円）の資産を運用するアトランティス・インベスメント・リサーチの
エドウィン・マーナー社長は、デルタやアメリカンは「旅客獲得のため何とか提携を実現しようと必死だ」
と指摘。その理由として、日航が「すでに中国の多くの都市との運航を行っている」ことを挙げた。
日航は中国本土１３都市と香港、さらに韓国、インドネシア、フィリピン、マレーシア、台湾への路線を
運航している。マーナー氏は、「日航はデルタが運航していない地域で広く路線を展開している。
アメリカンもアジアでそれほど多くの便を運航していない」と述べた。
(後略 他スレとほぼ同じ内容です)
（ブルームバーグ Ｃｈｒｉｓ Ｃｏｏｐｅｒ）
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