09/09/07 11:21:38
光のヨロイの売却益も税務申告してください-。インターネットを利用した商取引をめぐり、
国税当局が申告漏れを指摘する事例が急増している。
近畿ではここ数年で件数が3倍近くに急増し、総額も100億円に迫る勢い。
多くは小遣い稼ぎのつもりで申告を忘れたとみられるが、中には光のヨロイや魔法の剣など
ゲームのアイテムを現実の通貨で売却して所得隠しを指摘されたケースも。大阪国税局では
「ネットは気軽に利用できるが、税務申告はきちんとしてほしい」と話している。
大阪国税局が、平成19年度(平成19年7月~20年6月)に管轄する近畿2府4県で行った税務調査の結果、
ネット取引をめぐっては全体の9割強にあたる約640件で申告漏れを発見、総額は約93億円にのぼった。
ネット取引に関する申告漏れは近年急激に増加しており、統計をとり始めた15年度から17年度までは
200件台で推移していたのが、18年度に400件を超えている。
事案でみると、インターネット上のオンラインゲームで使用するアイテムを実際の現金で売買する
近畿のRMT(リアルマネートレーディング)業者の申告漏れが見つかった。
ゲーム内の通貨やアイテムは仮想のものだが、現実の通貨で売買して利益を得ていれば当然、
税務申告の対象に入ってくる。
このケースは業者だったが、個人の利用者でも「給与所得者で、所得税を源泉徴収されている
サラリーマンでも、副業などで年間20万円以上の所得があれば、雑所得として確定申告が必要になる」
(同国税局)ため、注意が必要だ。
大阪府内の主婦の場合、インターネットオークションに婦人用の服や靴など出品して利益を得ていたが、
税務申告しなければいけないという認識がなく、申告漏れを指摘された。ネット商取引をめぐっては、
こうした意図的でない「うっかりミス」も散見されるという。
大阪国税局では「意図的で悪質な事案には引き続き監視の目を光らせていくが、そうでない
うっかりミスも多いので、ネットで所得を得ている納税者の方は注意してほしい」と話している。
ソースは
URLリンク(www.itmedia.co.jp)