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★米経済、二番底の危険=ドル基軸終えんへ-スティグリッツ教授
【ニューヨーク時事】世界銀行の元主任エコノミストでノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ
米コロンビア大教授は3日、一部メディアとのインタビューに応じ、回復の兆しを見せている米経済について、
「住宅差し押さえや商業用不動産向け融資の焦げ付き増加で金融不安が再燃し、二番底をつける
可能性が非常に高い」と述べ、景気の先行きに強い警戒感を表明した。
さらに、「米国は日本と異なり国内に貯蓄が少なく、低金利で国債を発行し続けることができない」と指摘。
財政赤字拡大と金利上昇リスクを抱え、「(1990年代の)日本よりも事態は深刻だ」と警告した。
米大手金融機関の財務については、「時価会計の緩和で不良資産の評価損を計上しなくて
済むようになり、損失処理が先送りされた」と述べ、「金融システムに対する信頼は回復していない」と
業績改善に懐疑的な見方を示した。
同教授はまた、米国の相対的な地位低下と世界経済の多極化を受け、ドル基軸通貨体制は終わりを
迎えつつあると述べ、「新たな通貨体制をつくるために各国は協調すべきだ」と訴えた。
ソース:時事ドットコム(2009/09/04-15:21)
URLリンク(www.jiji.com)
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