09/09/03 14:07:29
ソース全文は、NIKKEI NET IT+PLUS
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
8月31日夜に再びチェンナイ空港に降り立った。
8月初旬の訪問に引き続き、今回も財団法人海外貿易開発協会(JODC)を通じて受け入れた
インターンシップ生たちのフォローをするためのチェンナイ訪問である。
(竹田孝治のインドIT見聞録)
(中略)
最近、驚いた話がある。チェンナイ在住の日本人の知人から聞いた話である。
彼は昨年、韓国のLG電子の洗濯機を買った。洗濯機が量販店から送られた直後にLGの
カスタマーサービスから電話が入ったそうだ。配送に何か問題がなかったか、要望がないかと
聞かれた。量販店では洗濯機設置の技術者は最短でも2日後にしか来られないと聞いていたので、
できるだけ早く来てほしいと伝えた。すると、20分後にLGの技術者が来て洗濯機を
設置してくれたという。
もっと驚いたことがある。洗濯機の設置のお礼にチップと水を渡そうとしたが、受け取らない
のである。「LGではお客様からそのようなことは受けてはならない決まりになっています」。
LGのインド人技術者の言葉である。
チップは別にしても水くらいはかまわないと思うのだが、徹底している。
その20分後、カスタマーサービスからまた電話がきた。設置に問題がなかったかどうかの確認だ。
さらに1週間後、洗濯機に不具合がないかどうかを聞いてくる。
もっと続く。3カ月後にも電話があり、何か問題がないかどうかを確認し、
1年間の無償保証期間を有料で2年間延長できる制度を案内したという。
これが日本なら驚かないが、現在のインドの話である。映画「スラムドッグ$ミリオネア」も
現実のムンバイの世界なら、これも現実のインドである。長年、インド社会を見てきた身としては
信じられないようなことだが、それを実現したのが韓国メーカーであると聞けば、ある意味
うなずける。
おそらく、同じ韓国メーカーであるサムスン電子も同様の対応をしているであろう。
インドの家電市場を韓国勢がリードするのは当然である。彼らは「安かろう悪かろう」で
売っているのではない。品質とサービスで売っている。どうみても日本勢は負けている。
(後略)
-筆者紹介- 竹田 孝治(たけだ こうじ) エターナル・テクノロジーズ社長
1971年岡山大学中退。74年事務計算センター(現日本システムウエア、NSW)入社。
95年取締役システム本部長。96年からソフトウェア開発事業の一環としてインドオフショア開発と
自社社員のインドでのIT研修を開始。
04年NSWを退任し、日本人技術者向けIT研修サービスのエターナル・テクノロジーズ社
(URLリンク(www.eternal-t.com))を設立、社長に就任。
06年9月インド子会社ETERNAL TECHNOLOGIES INDIAを設立。
-以上です-
依頼を受けてたてました。