【電機】大手電機の「モノ作りの外部化」が加速、深まる空洞化リスク [09/09/01]at BIZPLUS
【電機】大手電機の「モノ作りの外部化」が加速、深まる空洞化リスク [09/09/01] - 暇つぶし2ch1:本多工務店φ ★
09/09/01 23:45:36
ソニーなどの国内電機メーカーで製造工程の外部委託や海外合弁が加速している。
コスト削減を狙って台湾や中国の企業と協業し、生産を海外に移すことで収益の改善を図っている。

「モノ作りの外部化」は高コスト体質の是正にはつながるものの、
一方で先端技術を含んだ生産工程の海外流出は国内の製造技術や雇用の危機を招き、
技術立国日本の足元を脅かすことになるのではないかとの懸念も出ている。

<ソニー、生産軽量化を加速> 
ソニーは1日、北米・中南米市場向けに液晶テレビを組み立てるメキシコ工場を
台湾の電子機器受託製造(EMS)世界最大手、鴻海精密工業に売却すると発表した。
鴻海は部品や部材を大量調達して低コストを実現し、様々なハイテク企業から製品製造を受託している。
ソニーのゲーム機「プレイステーション」や、任天堂のゲーム機「Wii」、
米アップルの「アイフォーン」など世界的に有名な商品も鴻海が製造を手掛けているとされる。

ソニーは今回の決定について
「従来から進めているアセットライト(生産資産軽量化)の一環。生産分野は外部資源を活用することで固定費を削減する」(広報担当者)と説明。
赤字続きのテレビ事業建て直しが狙いとみられる。
ソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長は
「ソニーは固定費は高すぎるし、サプライチェーンが遅過ぎる」(1月22日の会見)と述べるなど、
かねて高コストの是正が必要との考えを示しており、今回の決定はそうした問題意識の中から出てきたといえそうだ。

<先端の液晶・半導体生産も中国・台湾へ>
シャープは8月31日、中国国営の「中国電子信息産業集団(CEC)」などと、
中国・南京市において第8世代の液晶パネルを生産する合弁事業について協議を進めると発表した。
4月の経営方針説明会で、投資負担の重い液晶パネルの前半工程を生産を海外展開する方針を表明しており、今回はそれを具体化した。
4月の説明会で片山幹雄社長は
「最先端の産業であっても日本からの輸出はもはや困難な状態だと認識して、従来のオペレーションを見直していきたい」と語っていた。

富士通の半導体子会社・富士通マイクロエレクトロニクスも8月27日、台湾積体電路製造(TSMC) への委託生産を拡大すると発表した。
回路線幅40ナノ(ナノは10億分の1)メートル世代のシステムのシステムLSI(大規模集積回路)に加え、次世代の28ナノ世代の製品も生産委託する。
富士通は、半導体受託製造世界最大手のTSMCへの生産委託を通じてファブライト(設備軽量化)路線をより鮮明にした形だ。

<先端技術流出で危機感も>
前年度に軒並み大幅な赤字を計上した大手電機各社は、今年度の業績回復に向け固定費削減に懸命で、
生産委託や合弁検討の動きは、その取り組みの一環といえる。
電機各社の一連の動きについて、いちよし経済研究所の張谷幸一・主任研究員は、
「共通しているのは『脱製造業』。各社の事業は別々だが、選択と集中の中で、
 自社で抱え込んで生産するメリットのないところは、売却したり、やめたりし始めている」と指摘する。

>>2に続く

ソース:Reuters
URLリンク(jp.reuters.com)


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