09/08/26 07:56:40
「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは25日、台湾で26日に新しい店をオープンし、
海外店が合計200店になると発表した。
同社は、1989年にハワイで1号店をオープンしたのを皮切りに、海外進出を加速させている。
現在は台湾を中心にシンガポール、タイなど5カ国に展開し、2009年度末には207店に拡大する
計画だ。
同社の09年度の海外売上高は、前年度比約11%増の128億円の見通しで、全体売上高の10%超に
達している。
「吉野家」を運営する吉野家ホールディングスも、09年度に中国を中心とする海外で50店の
新規出店を計画する。
今年2月末の海外店は361店だが、年度末には410店強になる見込みだ。すでに、43店ある
香港は、日本の2倍以上を売り上げる店があるほどの人気ぶりで、「経済発展が見込まれる
中国を中心に、顧客の囲い込みを進めたい」(吉野家幹部)と話す。
中国を中心に海外32店を展開する居酒屋大手のワタミも、10年度に55店、12年度に107店に
引き上げる目標だ。
海外進出の動きは、日本国内で苦戦が続くファミリーレストランにも広がりつつある。
イタリアンレストランのサイゼリヤは、中国・上海を中心に41店あるが、来年8月までに
新たに40~50店を出す計画だ。
今年7月、中国・北京に海外初出店したセブン&アイ・フードシステムズは「北京は外食市場が
伸びており、将来は30店に広げたい」(同社)としている。
【予報図】
■巨大市場攻略 成長のカギ
外食各社が、アジアでの出店を加速している。少子高齢化で日本人の「胃袋」は縮小しており、
人口増や経済成長が見込める中国や東南アジアでの顧客取り込みが、今後の成長には
欠かせないとの判断があるためだ。
調査機関の外食産業総合調査研究センターによれば、2008年の国内外食市場は、
前年比0.5%減の24兆4315億円で、ピークの1997年から16%も縮小した。
足元では、景気後退による「外食離れ」が進み、国内ではファストフードやファミリー
レストラン、居酒屋チェーンが価格競争を余儀なくされ、しぼむパイを奪い合う体力消耗戦に
なっている。
>>2に続く
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2009年08月26日
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