09/08/24 02:36:02
大阪・南港にある「大阪ワールドトレードセンタービルディング」（ＷＴＣ）への大阪府庁移転に再び意欲を
見せる橋下徹知事と大阪市の平松邦夫大阪市長が２１日、府庁で会談した。橋下知事は、平松市長から
ＷＴＣへの府庁移転の正式な要請を受けた。また、ＷＴＣを含むベイエリア活性化を検討する大阪市と関西の
経済３団体で構成する協議会への参加にも合意、９月初めに開かれる予定の会合に出席する意向を示した。
この日の会談は、平松市長からの要請に応じる形で行われ、報道陣にも公開された。約１時間にわたり
府庁移転など府市連携にかかわる課題について意見が交わされた。
会談では、平松市長が「（ＷＴＣの）管財人からこのエリアの値打ちを一番わかっているのは橋下知事だと
いわれた。シンボルとなるべく府庁に移転してもらいたい」と正式に府庁移転を要請した。橋下知事は「もう一回
頑張りたい」と受諾し、アクセス改善や防災対策、今後府が提示する条件面への合意などを市側に求めた。
また、平松市長は、大阪市と関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会でつくるＷＴＣ周辺の
街づくりについて議論する協議会の参加も要請。橋下知事は「大阪市が発展して大阪が発展する。ＷＴＣの
あるエリアは東京や東アジアよりも（発展する可能性は）上。全面的に協力していく」と答え、９月の初会合に
出席する意向を伝えた。
会談後に報道陣の取材に応じた橋下知事は、９月府議会冒頭で条例案と予算案を提出する考えが
あることを明言した。
平松市長も、府議会への説明も辞さない意向を示し、「議会の中でわからないという局面があるのなら、
説明にお邪魔するのは当たり前」と協力態勢が整ったことをアピールした。
一方、ＷＴＣの中井康之更生管財人は２１日、会社更生法に基づき財産評定結果などを大阪地裁に提出した。
その後の記者会見で、ＷＴＣビルの不動産評価についての自己査定額（今年３月３１日現在）を約８３億
６０００万円と公表した。大阪府・大阪市の共同鑑定額は９９億１千万円だった。
▽ソース：産経関西 （2009/08/22）
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