【コラム】日本経済の最悪のシナリオ…「中国元・米ドル同時安」という悪夢(MONEYzine)[09/08/20]at BIZPLUS
【コラム】日本経済の最悪のシナリオ…「中国元・米ドル同時安」という悪夢(MONEYzine)[09/08/20] - 暇つぶし2ch2:依頼@台風0号φ ★
09/08/23 23:37:23
>>1の続きです。

■とばっちりは周辺国へ

 米国と中国が手を結ぶということはいったい何を意味するのでしょうか? 2つの超大国が手を結び落ち着きを
取り戻す一方、そのとばっちりは周辺国が受けています。

 中国元と米ドルが同時に安くなるということは、多くの国で自国の通貨高を意味します。米国より高成長な
国の通貨、米国より高金利な通貨はほぼ間違いなく上昇します。

 例えば、ブラジル・レアルやアジア通貨が代表的なものでしょう。米ドルに対しての自国通貨の上昇は輸出に
悪影響を与えるため、ブラジル、インド、韓国などは自国通貨高阻止のため、ドル買いの市場介入を実施して
います。

 これらドル買い介入を行っている国は中国と同様、ドル建ての外貨準備が増加し、結果的に米国債の
買い手となります。中国は自国通貨安を認められ、その他の国は自国通貨高を求められるという何とも
不公平な状態になっています。

■日本にとっては悪夢のシナリオ

 中国元・米ドル同時安は、実は日本にとって悪夢のシナリオです。中国元高を一番必要としていた国は、
実は日本だったからです。製造業の競争力を左右する要素で、日本と中国の一番の違いである「人件費」の
差は、中国経済の成長に伴って、賃金の改定と「円安、中国元高」という為替レートの修正により収斂して
いくはずのものでした。

 ところがサブプライム危機以降、「円高、中国元安」と正反対のことが起きています。この現象は、中国の
輸出産業が救われる代わりに、日本の輸出産業が被害を受けるということを意味します。米国と中国が手を
結ぶことにより、今現在一番の痛手を受けているのが日本なのです。

■蜜月時代の終わりは悪夢のシナリオ

 足元の経済危機克服のため、中国と米国は手を結んだと考えています。ただ、それはお互いの依存関係を
さらに高めるという結果をもたらします。中国は米国債の保有をさらに拡大し、米国は中国に運命の手綱を
握られてしまい、一方、中国は輸出依存米国頼みという経済構造を変革することができません。

 そのような超大国同士の依存関係の結末がどうなるか、今の所まったく予想ができません。お互いの
損得関係が一致している蜜月時代はいいのですが、基本的には水と油の一面を持っている両国であるため、
その関係が崩れたとき、悪夢が待っていることを想定しておくべきだと考えています。

-以上です-


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