09/08/17 00:35:20
富士重工業は13日、主力車「インプレッサ」の新型車を2011年にも投入し、燃費を現行車より3割改善する
方針を明らかにした。走行性能に重点を置いていた開発姿勢を、環境重視に転換する。部品によっては
種類や点数を半減させ、原価の低減を図り、利益確保を狙う。11年以降の投入車種のモデルケースとしても
注目される。
インプレッサは1992年に初代が投入された中型車で、最新モデルは2007年に出た3代目だ。
燃費は、排気量1500ccで1リットル14.8~17.6キロ。11年にも投入される4代目の新型インプレッサは、
エンジンを初めてフルモデルチェンジし、新たにCVT(自動無段変速機)を搭載するほか、車体の軽量化と
空力性能の向上で、全体で30%程度燃費を改善する。
スバル購買本部長の武藤直人常務執行役員は「原価配分の適正化で、これまで『走り』に過剰にかけていた
お金を、ニーズの高い『燃費』にも振り向ける」としている。
徹底した部品削減も進める。現行車は素材、色などの組み合わせで400種類以上にのぼるが、種類が
多ければ原価がかさむため、新型車はその種類を半減させる。
富士重は09、10年度の2年間で、「車の製造原価1割減」を目指す原価低減活動を進めているが、
新型インプレッサはそのモデルになる。
09年4~6月期の業績発表で、10年3月期の通期業績見通しを上方修正したトヨタ自動車とホンダの
修正理由はいずれも「原価低減」だ。
富士重が新型インプレッサの原価低減をどこまで徹底させられるかが、今後の同社の販売や収益回復の
試金石になる。
富士重工の主力車「インプレッサ」。2011年にも新型車を投入し、燃費を現行車より3割改善する。
▽ソース:Fujisankei Business i (2009/08/14)
URLリンク(www.business-i.jp)