09/08/14 15:56:44
中国の申銀万国証券は11日、投資家に対し、人民元建ての中国株(A株)を売るよう勧めた。同国の株式相場は
「バブルの領域」に入っており、株価は景気と企業収益の回復期待を既に反映した水準にあると理由を説明している。
新規融資が3倍増となって過去最高を記録し、政府が成長回復を図るために景気刺激策を実行する中、
中国株の指標である上海総合指数は年初来で77%上昇し、世界の主要市場で最高のパフォーマンスを誇る。
同指数の株価収益率(PER)は35.3倍と、11月に付けた昨年の最低水準からほぼ3倍に上昇し、MSCI新興市場
指数の2倍に達している。
申銀万国証券の上海在勤アナリスト、袁宜氏はこの日のリポートで、「景気見通しを一段と押し上げる要因を
見つけるのは困難だ」と指摘。「中国の株式相場はバブルの領域に入っており、つまり企業の利益見通しではなく、
主に過剰流動性によって支えられているということだ」と分析した。
袁氏は投資家に対し、相場が回復したところで売って株式の持ち高を圧縮する一方で、小売りや食品・飲料
メーカー、医薬品関連株を選好するよう推奨し、こうした企業の利益は比較的安定していると説明した。
▽ソース:Bloomberg (2009/08/11)
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