09/08/13 15:46:28
ソースはDIAMONDonline 柏木理佳 ビジネスで勝つ!中国人との付き合い方
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「私が採用した中国人2人の仲が悪くて困る」
日本企業に働く日本人の、困惑した話をよく聞く。
これは日本でのことである。日本人と違って、中国人には異国で同じ国の出身者同士が助け合って
生きていこうという精神は少ないようだ。
日本人なら、お互いわからないことを教えながらチームワークをうまく築こうとする。
教えることで損をするという考え方はなく、いずれ自分のほうからも何かお願いするかもしれない
という貸し借りの意識を持っている。
ところが、中国人の場合、そんな気持ちは毛頭ないようだ。プライベートでも、中国人の知り合いを
中国人に紹介しようとしたところ、頑なに拒否されたこともある。
「海外では日本人は日本人とばかり集まっている」という声をよく聞く。
「日本人クラブ」だけでなく、都道府県ごとに「●●県人会」などまでも開催している。
日本人ほどではなくても、韓国やタイ、フィリピンなど多くのアジア出身者は、
いろいろなクラブと銘打って固まり助け合う傾向にある。
しかし中国人の知人はこう言う。「同じ国だからと簡単に信用してはいけない。日本人みたいに
いい人ばかりではない。日本に来たばかりの頃は、紹介された中国人に金貸してくれといわれたことが
ある。それに、いろんなしばりがあるから、紹介しないほうがいいよ。喜ばれないから」
■中国人をまとめて食事に誘ってはいけない
確かに同じ中国人にも、いろんな人がいるという気持ちはわからないでもない。
しかし、ビジネスにおいては、理由はそれだけではないようだ。
中国人は根本的に個人主義であり、チームワークを大事にしない。協調性を求める日本人と違い、
個人の能力を伸ばそうと徹底的に能力主義にこだわる。
つまり、同じ会社に自分以外の中国人が入社したら、その時点でライバル視し
「なんで中国人を採用したのか? この会社には中国人は自分だけで不足しているのか?」
「自分以外の中国人がなぜ必要なのか?」
と採用した日本人に対しても不満を持ち始める。そして、何かと相手の悪口を言うなど、
足を引っ張りあう。
採用した日本人にとっては迷惑な話である。日本人にとってみれば「中国市場の拡大に向けて
中国チームを強化しようとしただけ」のことなのだ。いくら個人の能力が高くてもチームワークを
とれなければ、中国市場の構築などできない。
しかし、もともと仲良くするつもりはない中国人にとってみたら、たとえば中国人2人が同時に
食事に誘われることさえも不満なのである。彼らにとっては、モチベーションは下がる一方である。
中国人を複数採用する場合は、異なる部署で日本人とチームを組ませ、違う仕事をさせるのが
ベストである。中国人同士で上下関係をつけるなどはとんでもない。個人主義者である中国人の能力を
発揮させるためには、中国チームのような組織を作っては効率が悪いのである。
-続きます-