09/07/31 23:54:34
NECは7月30日、2009年度第1四半期(4月1日~6月30日)の決算を発表した。売上高は前年同期比22.3%減の
7785億円、営業利益は400億円の損失、経常利益は450億円の損失、四半期純利益は338億円の損失となった。
売上高は、ITサービス、ITプロダクト、ネットワークシステム、社会インフラ、パーソナルソリューション、
エレクトロンデバイスのすべてのセグメントで減収となった。原因は、「景気悪化に伴う需要低迷の影響」(NEC
取締役執行役員常務 小野隆男氏)としている。営業利益については、販売費や一般管理費の削減を図ったが、
売上総利益が減少したため、前年同期より442億円減少した。ただし、営業利益をセグメント別に見ると、
ITサービス、社会インフラ、パーソナルソリューション事業において、前年同期より改善している。
セグメント別の業績は、ITサービス事業の売上高が1697億円(前年同期比7.6%減)となった。特にSIサービス
においては、全般的な投資抑制の影響で減収となったが、「官公庁向けや流通業向けは堅調に推移している」と
小野氏。また、アウトソーシングも堅調だとしている。ITサービス事業の営業利益は1億円の損失だが、
前年同期より30億円改善している。これは、プロジェクト管理や契約内容のチェック体制を見直したほか、
開発手法のパッケージ化などで効率を高めるなどの「SI革新活動を実施したため」(小野氏)としている。
ITプロダクト事業は、売上高が前年同期比37.5%減の391億円となった。ソフトウェアやサーバにおいて、
メインフレーム系製品などの売上が大幅に減少したためだ。ただし、「セキュリティ関連ソフトウェアや専用
ワークステーションは堅調」(小野氏)としている。営業利益は、前年同期比235億円減で110億円の赤字。
前年のようなメインフレーム大型案件が減少したことが主な要因だが、小野氏は「ほぼ想定通り」としている。
ネットワークシステム事業は、売上高が前年同期比20%減の1750億円で、営業利益が同40億円減の35億円。
世界的な金融危機の影響で企業ネットワークへの投資が減少したほか、キャリアネットワークでも投資抑制の
影響を受けた。キャリアネットワークで唯一順調なのはNGN関連事業だが、「この事業に対する新規投資は
今年がピークだろう」と小野氏は見ている。
▽ソース:ZDNet Japan (2009/07/30)
URLリンク(japan.zdnet.com)
▽平成21年度(第172期) 第1四半期連結決算概要 (PDF)
URLリンク(www.nec.co.jp)
▽株価情報
URLリンク(company.nikkei.co.jp)
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