09/07/15 11:54:25
株主にフレンドリー（親切）な企業は株価も上昇－。野村証券金融経済研究所が行った調査で、
こんな傾向が浮かび上がった。情報公開や増配など、株主に有益な活動にどれだけ積極的に
取り組んでいるかを、企業ごとに独自の基準で指数化した「株主フレンドリースコア」に
基づくもので、最高スコアを獲得したのは資生堂だった。
◆２３項目で評価
野村グループが上場企業主要約４００社を対象に算出する株価指数「ＮＯＭＵＲＡ４００」の
構成銘柄について調べた。
調査は、「ディスクロージャー（情報開示）・ＩＲ（投資家向け広報）」、
「コーポレート・ガバナンス（企業統治）」、「株主還元、株主価値」の３つの分類ごとに、
２３項目の評価ポイントを設け、企業ごとに集計した。
全社の平均点と標準偏差を算出した上で、平均が５０になるように調整し、
各企業の「フレンドリースコア」を求めた。
東証に情報開示で表彰された「社外取締役がいる」「ＲＯＥ（株主資本利益率）の中期目標を開示」
「増配した」－企業はプラスに、
「業績予想が非開示」「買収防衛策を導入」「株主総会を集中日に開催」－した企業は
マイナスに評価した。
総合点で上位にランクされた７６社について、過去４年間の株価騰落率を調べたところ、
直近１年間（昨年７月～今年６月）を除き、株価が下落した年は下落率が相対的に小さく、
上昇した年は上昇率が大きかった。
直近１年の下落率は約２８％で、全調査企業の平均の約２０％より大きかったが、同研究所の
西山賢吾ストラテジストは「株主にフレンドリーな企業は外国人投資家の保有割合が高く、
金融危機の打撃を受けた。外国人が日本株を見直す局面では、見直される余地が大きい」と
指摘する。
◆通信、商社が高得点
上位の個別銘柄をみると、トップは８４．３のハイスコアを獲得した資生堂。調査手法を
変更したので単純比較できないが、昨年の同様の調査でも１位で、“連覇”を果たした。
社外取締役の複数選任や、中期的なＲＯＥ目標の開示など、多くの項目で高い得点を集めた。
小差ながら２位は８３．６のオムロンで、東証の表彰や自社株買いの実施が評価された。
このほか、アステラス製薬、東京ガス、アサヒビールなどが続いた。
業種別では、通信、商社、家庭用品のスコアが高く、建設、自動車、機械で低い傾向がみられた。
ソースは
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“株主フレンドリー上位企業”という表は
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