09/07/12 06:29:00
プロ野球のオールスター戦のテレビ放映権料(地上波)が、1億円の大台を割り込む
ことが11日、わかった。関係者の話を総合すると、今年の放映権料は8000万円。
不況の影響や近年のテレビ視聴率の低迷を受け、昨季の1億2000万円から
大幅ダウンとなった。
球宴を主催する日本野球機構の収支報告から推計すると、2000年以降、球宴の
テレビ放映権料は1億2000万円で推移してきた。
しかし、2001年以降は、関東地区でのテレビ視聴率が20%を超えたことは
一度もなく、昨年は第1戦が11・4%、第2戦が11.3%(ビデオリサーチ調べ)
と低迷。経営が苦しいテレビ局側が、費用対効果の観点から値下げ圧力を強めていた。
1億円の大台を割り込むのは、1990年以来とみられる。
5年目を迎えた交流試合も下落の要因。かつてはセ・リーグとパ・リーグのスターに
よる対決の場は、球宴か日本シリーズに限られていたが、最近は交流戦で真剣勝負を
見ることができる。在京キー局幹部は「これだけ交流戦が定着すると、以前ほど
オールスターに魅力はなくなった」と話す。機構としては値下げは避けたかったが、
こうした理由からダウンを受け入れざるを得なかった。
球宴は日本シリーズと並ぶ機構の収入源であり、放映権料のダウンは大きな痛手。
来年は今年と同じセ・パ対抗形式で2試合の開催が決まっているが、再来年以降は、
今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で死闘を演じた韓国の
オールスターチームを招くなどして、てこ入れする案などが浮上している。
今年の球宴は、第1戦が7月24日に札幌ドーム(テレビ中継は日本テレビ系列)、
第2戦は同25日にマツダスタジアム(同TBS系列)で開催。放映権料は下落したが、
入場券は2試合とも完売が見込まれている。機構関係者は「チケットが(ペナント
レースと比べて)高額なのに、まだまだファンのニーズは高い。視聴率が低いのは
関東地区だけであり(放映権料のダウンは)残念だ」と話している。
◎ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)