09/07/05 17:06:33
外国語学校「ベルリッツ」を運営するベルリッツ・ジャパン(東京)で労使紛争が
長期化している。英語講師らの賃上げストに対し会社側は「会社への加害を意図した
違法争議」として、組合員らに約1億1千万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴。
組合はこれに先立ち「組合活動への支配介入」を理由に東京都労働委員会に不当労働
行為を申し立てており、労使の応酬が続いている。
訴訟での労使双方の主張によると、発端は2007年春闘。賃上げ交渉が長期化し、
12月に指名ストに突入した。交渉とストは08年に入っても続き、同年11月、
会社は各校舎に掲示を出し「違法な争議」と組合を批判。これに対し組合が都労委に
申し立て、直後に会社が組合とスト参加の講師らを提訴した。
組合によると、それ以降は「解雇の危険がある」とみてスト戦術行使を見送っている。
訴訟で会社は、組合によるスト通知がスト直前で、数分前のことも多く「代わりの
講師を確保するのが困難。混乱を招いた」などと指摘。
労組「ベルリッツ・ゼネラルユニオン東京」副委員長で英語講師のキャサリン
・キャンベルさん(43)は「各講師の授業スケジュールが決まるのは前日夕方。
連絡の都合を考えると直前にならざるを得ない」と話す。
さらに1億1千万円という賠償額を「根拠がない。ストをした講義分は給料が払われ
ないので、代替講師の費用はそれを充てれば済む。巨額の請求は組合への脅しだ」
と批判。(共同)
◎ベルリッツ・ジャパン
URLリンク(www.berlitz.co.jp)
◎ソース
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)