09/07/05 03:59:58
国土交通省は2日、北陸新幹線金沢-福井など新規着工3区間について、いずれも収支採算性があり、
時間短縮など投資効果もある-との調査結果を明らかにした。これで年末までの認可に向けて大きく前進
したといえる。
与党の整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(PT)の会合で報告された。採算性など具体的な数値は、
政府が9月中旬に発表する経済見通しの指標に当てはめてから公表する、とした。
また、長勢甚遠元法相は会合後、概算要求における新規着工区間の扱いについて「駅の設計などを進める
調査費が盛り込まれると思う」と述べた。駅の設計や線路の位置などを決めておけば、認可後、すぐに着工
できるからだ。
認可に向けた今後の課題は財源の確保。新規3区間に必要な総事業費は約1兆2000億円だが、このうち
貸付料(線路使用料)7500億円しか確保できていない。
与党内には「貸付料と国費だけでは不足するので、貸付料に地元負担(貸付料の2分の1)を加えれば
財源は足りる」という案もあり、長勢氏は「いくつかの観点があって、非公式に議論している」と述べた。
年末の認可にようやく現実味が帯びてきたが、与党幹部は「次期衆院選で与党が負ければ、新幹線計画も
白紙に戻る」と表情を曇らせた。
▽ソース:中日新聞 (2009/07/03)
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