09/07/20 21:42:15 /X15xdeg
>>693
企業が製造機器の刷新・設備の拡張等の設備投資を行なう際、自己資本以外に自治体・公庫・銀行等の
低利息な他人資本から借り入れし、将来見込まれる収入の中から返済期日内に返済を行ない事業を拡大していく。
ところが、取引先の倒産や経営不振等の何らかの理由により、将来に渡って見込んでいた収入が遅延したり途絶した場合、
自己資本が潤沢でない経営体力の企業では収入と支出の均衡が崩れ始める。支出が収入を上回ると経常支出を
抑えるために事業規模の縮小・事業の部分撤退・人員の削減等を行なうことになる。更には、収入を確保するために
低利益の操業に転換して乗り切れる場合もあるが、乗り切れない場合には資金の蓄積が困難となり当座資産の涸渇を経て、
慢性的な自己資本不足に陥ることになる。
借入利率を上回る新たな収入の確保といった要素がない限り、資金繰りは改善されることはなく、多くの場合雪だるま式に
借入金が増えることから、単に破局(破産)の際の規模拡大を招くだけとなる。