09/07/03 11:27:30
ミツカングループ本社(愛知県半田市)は2日、主に食酢を作る半田工場の生産機能を大幅に縮小し、
来年2月末までに栃木工場(栃木県栃木市)や大阪工場(大阪府枚方市)へ移管すると発表した。
2003年から取り組む中期経営計画の一環で、研究施設や一部の生産設備を除いて順次閉鎖し、
最終的に現在の10分の1の生産規模にする。縮小した分の生産機能は、両工場に半分ずつ振り分ける。
正社員62人は配転などで対応し、パート社員や嘱託職員計46人については「できるだけ再就職先の
紹介に努める」とした。工場エリア内の博物館「酢の里」の運営は今後も続ける。工場自体に
産業遺産としての価値があるため、行政と協議して景観の保存を検討する。
同社は「半田工場は老朽化しており、建築基準法や市景観条例などで今後、建物の建て替えや拡張に
制約が出てくる。天井が低いため最新設備も入れられない。より柔軟で効率的な栃木、大阪工場へ
移管する」と説明した。
半田工場の食酢の年間生産量は09年度の計画ベースで2万8000キロリットルと、同社全体の
23%を占める。
◆「観光に重要な地域」景観保全へ
ミツカングループ本社(半田市)が2日発表した半田工場の縮小。黒壁の蔵の工場は、半田の観光の
中心を担う貴重な資源でもある。同社は「観光にとって重要な地域。景観は当面残していきたい」と
保全に前向きな姿勢を示したが、今後の動向が注目される。
半田工場は3万平方メートルで、運河を挟んで第1~第3まである。2001年には環境省の
「かおり風景100選」に、08年度には経済産業省から「近代化産業遺産」の認定を受けた。
同社は工場エリア内にある博物館「酢の里」と一部の生産設備、研究施設を除き、10年2月末までに
順次閉鎖していく方針。今後行政と話し合いながら、どんな形で景観を残せるか考えるという。
また、嘱託職員やパート社員計46人については「解雇もするが、できるだけ再就職先を紹介する」
とした。
榊原純夫市長は「まだ詳細を把握していないが、従業員の雇用問題も含め、少しでも良い方向が
示されるよう努力していきたい」とコメント。
市観光協会の内田栄一会長は「江戸時代から続く半田運河周辺の景観を可能な限り維持してほしい」
と期待を表明。今後については「市、商工会議所などとの連携を密にしながら運河一帯の整備を
進めたい」としている。
ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
閉鎖が決まったミツカンの半田工場=半田市中村町の半田運河沿いで
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
■ミツカングループ
URLリンク(www.mizkan.co.jp)
7/2 半田工場の生産機能の縮小・移管について
URLリンク(www.mizkan.co.jp)