09/06/27 07:10:59
5月の全国消費者物価指数が26日発表され、前年同月比1.1%下落と過去最大のマイナス幅
だった。昨年の原油価格急騰の反動が大きいが、景気悪化で消費不振が続き、食品や日用品の
価格競争も激しい。値下げラッシュは企業を消耗させ、さらに景気を悪化させる「デフレ」の
悪循環を招きかねない。
■家電もスーツも弁当も
価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数(05年=100)は前年同月比1.1%低い100.5。
3カ月連続のマイナスで、下落幅は比較できる71年以降で最大だった。
ガソリンや電気・ガス料金など、原油価格下落の影響を受ける品目が物価を押し下げて
いるが、家電や日用品の価格下落も進んでいる。
消費が冷え込む中で、在庫品などを格安で売る「アウトレット」は洋服ではすでに
一般的になったが、家電でも同種の店舗が増えている。
「ヨドバシアウトレット京急川崎店」[川崎市)では開店前から、薄型テレビやパソコン、
ビデオカメラを求めて客が並ぶ。家電量販大手のヨドバシカメラが全国の店で展示用に
使った商品を集め、通常価格より平均2~3割引きで売る。
42型テレビは49%引きの15万8千円、ブルーレイディスク搭載パソコンは57%引きの
9万9800円。一部機能に問題があったり、旧型だったりするが、安さにひかれて客数は増えた。
会社員の必需品のスーツも、低価格化が加速している。紳士服専門店のAOKIは27日から
9990円のスーツを首都圏を中心に約100店で売り出す。これまでの定価販売の最安値より
9千円も安い。「お客さまの望む価格を追求すれば、必然的に価格は下がる」(同社)
外食各社は、景気悪化で足が遠のきがちな消費者を振り向かせようと必死だ。
ファミリーレストランの「バーミヤン」は今月18日から、「マーボー豆腐」など5品を13~25%
下げた。レストランを運営する、すかいらーくの谷真社長は「より低価格へと動いている。
いいものをより安くという競争は今後も続く」。
スーパーやコンビニで登場した300円台の弁当が百貨店でも売られ、一部の居酒屋では
第3のビールをウーロン茶より安い価格で提供する。ビール系飲料で激しい価格競争を続ける
キリンビールの松沢幸一社長は「明日なき消耗戦だ」と話す。
>>2に続く
▽News Source asahi.com 2009年6月27日1時27分
URLリンク(www.asahi.com)
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27日から販売する9990円のスーツが準備されたAOKI銀座店
=26日午後、東京都中央区、高橋雄大撮影
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