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資生堂の大正時代から戦前にかけての広告や機関誌などが、来春から米マサチューセッツ工科大学(MIT)の
講義の教材として使用される。なおこの教材は一足先に、今年5月末からMITの講義情報公開サイト
「オープンコースウエア(OCW)」でも無料公開されている。【専門編集委員・西川恵】
この教材のタイトルは「資生堂が伝える-20世紀初期の日本の化粧品広告とデザイン」。
MITの宮川繁教授(言語学)が来春から「日本文化入門」の講義で使う。
教材は、日本の戦後史「敗北を抱きしめて」でピュリツァー賞を受賞したジョン・ダワー教授(MIT、日本現代史)の監修で、
(1)デューク大学大学院のジェニファー・ワイゼンフェルド准教授(日本芸術史)の論文
(2)資生堂提供の画像資料約300点などの資料--で構成されている。
かねて資生堂の歴史に注目していた宮川教授が、2年間にわたり同社の写真、画像などの資料を調査し、
教材として使用することを決めた。
この300点は1920年から43年までの資料で、軍国主義下の日本においても、活気に満ちた消費文化や、
コスモポリタンな美的表現が存在し、スキーやゴルフ、ドライブを楽しむ都会の自立した女性がいたことがわかる。
宮川教授は「モダン美を通したマーケティングに焦点を当てるが、大正から昭和初期にかけての都会の日本女性像は、
外国人のステレオタイプなイメージを覆すだろう」と語る。
なおMITでは「大学の知的財産を学生だけでなく人類に」を理念に、世界で初めてインターネット上で
講義教材を無料公開するOCWを01年に創設。「日本文化入門」の教材も5月末から公開されている。
URLリンク(mainichi.jp)
MITホームページより
URLリンク(ocw.mit.edu)