09/06/25 10:32:52
独BMWは、東芝と共同でエンジン排熱を電力に再生させる自動車用ユニットの開発に着手した。
23日、BMW日本法人幹部が明らかにした。
欧州でも環境規制が強まり、急ピッチで燃費の改善が求められる中、内燃機関の効率向上で
手つかずとされてきた排熱発電の分野に初めて取り組む。
今回、開発する技術は、高温と低温の温度差を利用し、発電や温度を測定する「熱電対」と呼ばれる
原理を利用する。高温はエンジンの排気熱、低温は外気を利用する。エンジンは800~
900度Cまでの高温になるため、発電に必要な温度差は十分に得られるとみている。
東芝はこの技術を人工衛星に応用。宇宙空間で太陽光があたっている領域を高温部に、
そうでない部分を低温部にして発電している。すでにドイツ国内で東芝とBMWの技術陣が
共同開発を始めているという。
BMWでは、この技術をエンジンと電気モーターを併用して燃費効率を引き上げる
ハイブリッド車(HV)向けに応用することを想定している。発電した電力はバッテリーに集め、
電気モーターの駆動に利用する。ただ、製品化に向けてはコストや限られた設置スペースなど
課題も多く、現状は基礎研究レベルで、商品化のスケジュールは決まっていないとしている。
欧州では1キロ走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を、2015年までに120グラムと、
06年実績の160グラムから大幅に引き下げる規制が設定されている。その後もさらに
厳しくなるとみられ、既存の内燃機関での改善は難しくなるとみている。そのため、HVや
電気自動車などの電動化技術に加え、BMWのような新たな燃費向上技術の開発が加速しそうだ。
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