09/06/17 05:27:10
高速道路の料金値下げの恩恵を受けるのに必要なETC車載器が「欲しくても買えない」
事態になっている。それでなくても数が少ないメーカーに、生産ラインを増やして
増産しようという動きはない。値下げは期間限定の上、近づく総選挙で民主党は
高速道路の無料化を掲げており、選挙の結果次第では、車載器は不要になる可能性も
あるからだ。
カー用品のオートバックスセブンは、入荷して店頭に並べた店ではすぐに完売。予約を
受け付ける店でも、いつ入荷するか確約できない状況が続く。イエローハットも取り
付けるまでに1~2カ月はかかる場合もあるとし、担当者は「売りたくても車載器の
確保が難しい」と話す。
自動車販売店でも事態は同じ。東京都内のトヨタ系ディーラーの担当者は「お盆前に
またピークが来るだろうが、全く足りない」と嘆く。
国土交通省によると、ETC搭載車は5月末で2554万台。01年3月の制度開始
から8年で、高速道路を利用する自動車の8割は搭載車になった。だが、7880万台
の自動車全体での普及率はまだ3割だ。
四輪用の車載器は本体価格が1万~1万5千円前後。これに取り付け工賃約5千円と、
機器接続の手数料約2500円が必要だ。
ここ2年の出荷台数は月平均32万~35万台で推移。しかし、休日1千円の値下げが
始まった今年3月は84万台、4月も63万台に。同省所管の高速道路交流推進財団が
3月に始めた四輪車の助成は、1カ月半で早々と上限の115万台に達した。
しかし、この助成が買い控えをもたらし、品薄を招いた一因との見方もある。国交省が
近く助成を始めると打ち出したのは1月中旬。この月の出荷台数は33万台まで落ちた。
メーカー関係者は「買い控えた人々の購入が3月に一気に集中して在庫が一掃された。
前もって計画生産できれば混乱は避けられたが、買い控えで需要が読めなくなった」
と話す。
車載器の主なメーカーは国内の5社。日本のETC規格に対応した輸入品はない。
「タイの自社工場は24時間フル稼働」(パナソニック)。「生産を倍増させている」
(三菱電機)
だが、生産ラインを増やす予定はどの社にもない。「『特需』がいつまで続くか予想
できない」(デンソー)。「今の需要が定着するかはっきりしない」(古野電気)。
三菱重工業も「お盆以降の需要はわからない」。
※まだ続きます。
●ETC車載器の品切れを告知する掲示
URLリンク(www.asahi.com)
●四輪のETC出荷台数と新規取りつけ台数の推移
URLリンク(www.asahi.com)
◎ソース
URLリンク(www.asahi.com)