09/06/11 09:10:08
Microsoftが、SymantecやMcAfeeの製品と競合するPC向けの無料ウイルス対策サービス
を発表する準備を進めている。
Microsoftの広報担当者は6月10日、社内で初期バージョンのウイルス対策サービスを
テストしていると語った。「間もなく」β版をWebサイトで提供するとこの担当者は
付け加えたが、具体的な日付は明らかにしなかった。
Symantec株はNASDAQ市場で0.5%、McAfee株はニューヨーク証券取引所で1.3%値を
下げた。Microsoftの株価は2.1%上昇した。NASDAQ総合指数は0.47%下落した。
投資家はSymantecやMcAfeeの売り上げに打撃が出るのではないかと懸念し、この無料
サービス(ブラジルのモロー・デ・サオ・パオロビーチにちなんだ「Morro」という
コードネームで呼ばれる)に注目している。SymantecとMcAfeeは、Windows PCを
ハッカーの攻撃から守ることで、年間数十億ドルを得ている。
「長期的には競争上の脅威だ」とFBR Capital Marketsのアナリスト、ダニエル
・イブス氏は語っているが、短期的な影響は小さいと言い添えた。
Microsoftは、Morroは幅広いウイルスに対する基本的な防御機能を提供するとしている。
おそらくは、SymantecやMcAfeeの年額40ドル程度のローエンドコンシューマー向け
製品に匹敵するものとなるだろう。
Symantec、McAfeeの売れ筋製品は、暗号化、ファイアウォール、パスワード保護、
ペアレンタルコントロール、データバックアップを備えたセキュリティスイートだ。
Microsoftは3年前、Live OneCareでセキュリティ製品市場に参入したが、商業的には
失敗だった。同社は11月に、同製品を終了して、2009年内に無料のMorroサービスを
立ち上げると発表した。
アナリストは、Morroの機能とライバル製品を比較したいため、β版のリリースを
待ち望んでいると語っている。
Microsoftは、ウイルス、スパイウェア、rootkit、トロイの木馬など数種の不正ソフト
からの保護を提供するとしている。
SymantecとMcAfeeの関係者は、Morroを脅威とは考えていないと語る。
「Microsoftの無料製品は基本的に、販売終了になったOneCareの縮小版だ」とSymantec
のコンシューマー部門社長ジャニス・チャフィン氏は言う。「消費者が今身を守るため
に必要としているのはフル機能のセキュリティスイートだ」
McAfeeの広報担当ジョリス・エバース氏は、既に無料のウイルス対策製品が出回って
いるが、それでも同社は好調に伸びていると語る。
「公平な競争の場では、当社は市場に参入してくるどんな企業とも戦えると自信を
持っている」
Trend Microはコメントを控えた。
[ボストン 10日 ロイター]
◎ソース
URLリンク(www.itmedia.co.jp)
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