09/06/01 12:46:11
「んまかどー」「もどっどー」。
インドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、同国から介護福祉士候補者らの
受け入れが始まって9カ月余。鹿児島県南さつま市では、方言の中でもイントネー
ションなどが独特なことで知られる鹿児島弁を相手に、2人の女性が奮闘している。
「言葉の壁」に挑戦しているのは、同市加世田武田の介護老人福祉施設で4カ月前から
働くヘニ・ムルヤワティさん(24)とマエサロさん(22)。
入所者のお年寄りに「おいしいですか」と聞くと返事は「んまかどー(おいしい)」。
外出先で突然「もどっどー(帰ろうよ)」と言われたり、「あいしっくいやい
(あれをやってください)」とお願いされたりすることも。半年間の語学研修でも
聞いたことがない言葉に「お年寄りの言葉は理解するのが大変」と目を白黒させている。
相手の意思を瞬時にくみ取ることが肝心な介護の現場で、言葉は特に大切。日常会話や
テレビの中で分からない言葉があると、いつも持ち歩いている辞書で調べるが、方言
だけは別。近くの職員にすぐに助けを求めるという。
鹿児島の民謡「おはら節」を一緒に歌い、踊ることもあるという2人だが、3年間の
実務経験を積んだ後、1回で合格しなければならない国家試験は日本語で出題される。
2人は「頑張って合格し、日本で(介護の)勉強を続けたい」と目を輝かせるが、
施設の女性職員(58)は「生活や仕事にも慣れてきたが、一番大変なのは試験勉強。
読み書きを指導してくれる人が必要」と話している。
◎ソース
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)