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有効求人倍率が過去最悪水準となるなど厳しい雇用情勢の中で、就職活動中の学生も
焦りを募らせている。一つ上の先輩たちの中には内定取り消しの憂き目に遭った人も
いるだけに、今シーズンは「安定」を求めて大手企業に希望者が集中。しかし、大手は
門戸を急速に狭めており、「連戦連敗」の学生も多い。中小に目を向けると、それほど
就職状況は悪くないとの指摘もあり、大学の就職担当者は「自分にどんな仕事が向いて
いるのか、冷静に考えて」とアドバイスしている。
「なんとかなると思っていたのに」。東京都内の私立大に通う女子学生(22)は、
空白が目立つスケジュール帳を見て頭を抱えた。昨年6月に就職活動を始め、第1志望
のテレビ局を手始めに、化粧品、玩具メーカー、旅行会社など職種を問わず大手中心に
約50社にエントリーしたが、内定はまだない。
もともとは「お客さんと接することが出来る会社」が希望だったが、「先行き不透明
だから、安心して働ける会社に」と大手を受けまくった。しかし、厳しい現実に、今は
「納得できるなら中小企業でも」。周囲には「中小で妥協するぐらいなら留年」と話す
友人もいるが、女子学生は「学費で親に迷惑をかけたくない」と終盤の就職活動に挑む。
学生の大手志向が強まるものの、大手の求人数は急減している。リクルートが今年2月
9日~3月12日に行った調査によると、来春卒業予定の大学生・大学院生について、
従業員1000人以上の大企業への就職希望者は29万1000人と前年比8・1%
増えたのに対し、大企業の求人総数は約16万人で、前年比23・5%も減った。
一方で、従業員1000人未満の企業の求人倍率は前年比0・63ポイント悪化の
3・63倍だが、それでも売り手市場だった07年春卒(3・42倍)より門戸は広い。
就職情報サイト「リクナビ」の岡崎仁美編集長は「このチャンスを生かすかどうかは
学生次第」と話す。
こうした中、大企業の採用が一段落した最近、中小企業に主戦場を移す学生の動きが
本格化している。
東京・新宿区で28日に開かれた合同会社説明会には、学生約1000人が殺到。
参加33社の大半が中小企業で、千葉県内の女子学生(22)は「大手に負けない強み
を持つ将来有望な会社を探したい」。
中小にとっても、優秀な学生を獲得できる好機。社員約100人のIT企業の担当者は
「『不況時には良い人材が採れる』が鉄則」と意気込む。
明治大就職キャリア支援部の杉林宏茂事務長は「学生は気が焦って空回りしがちになるが、
中小企業にも良い企業はたくさんある。視野を広げ、なぜ就職するのか、もう少し深く
考えてほしい」と話している。
●多くの学生が参加した「就活支援セミナー」(28日、東京・新宿区で)
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