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携帯電話市場の成長が鈍化するなか、NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど
携帯電話事業者が相次ぎ割安料金に乗り出し、再び料金競争が激化しそうだ。
KDDIは今月、au利用者間で24時間通話が無料になる新サービスを開始すると発表。
割安定額料金で攻勢をかけてきたソフトバンクに対抗する姿勢を鮮明にし、反転攻勢をかける。
市場が成熟し、端末やサービスでの競争が難しくなるなか、契約者つなぎ留めの決め手は
“安い”とのイメージにあると判断した。
KDDIは8月から、月額390円で他のau端末3回線への通話が24時間無料になるサービスを
開始する。割安通話サービスは業界でソフトバンクが先駆けて導入するケースが多かったが、
「KDDIは安いとのイメージを利用者に改めて持ってもらうため」(小野寺正社長)新サービスの
導入を決めた。KDDIは昨年度、契約純増数で最下位となるなど苦戦を強いられたが、
ライバルのお株を奪うプランで反撃に出る構えだ。
割安料金プランでは、ドコモも4月に定額ネット接続サービスの最低料金を引き下げると、
発表した。ソフトバンクも5月末までだった米アップル製の「iPhone(アイフォーン)3G」や
学生向け販売価格の割引キャンペーン期間を9月末まで延長すると発表した。
各社とも消耗戦覚悟で料金引き下げに動くが、収益面への影響は各社とも避けたいのが
本音だ。定額ネット接続サービスでは3社とも上限額は4000円程度に据え置いた。
最低料金の引き下げは、たまに通信サービスを利用する年配者などが加入しやすくなる
側面がある一方「頻繁にメールやネットを利用するユーザーには関係がなく、利益の押し下げ
要因にはならない」(アナリスト)のが現状だ。
通話では思いきった割安プランを導入したKDDIだが「通話収入は各社とも減少傾向にあり、
安さのイメージによる収益拡大効果の方が大きい」(同)との指摘もある。新たな料金施策の
背景には、各社のしたたかな戦略がありそうだ。
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2009年05月28日
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▽KDDI 株価 [適時開示速報]
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