09/05/27 22:25:19
「楽天市場から個人情報がスパム業者に流出か、
実名の記載された迷惑メールが楽天でしか使っていないメールアドレスに届き始める」
という記事中でも触れましたが、
楽天は2005年7月の個人情報流出騒動によってシステムを変更し、
楽天に出店しているショップに対してはメールアドレスを「非表示」にしているとお伝えしましたが、
実際にはまったく違っていました。
なんと、楽天市場に登録した個人情報のほとんどを各ショップは閲覧することが可能で、
なおかつメールアドレスを含む個人情報については楽天市場自身が各ショップに1件10円でダウンロード販売しているとのこと。
ダウンロードはCSV形式のファイルによって可能となっており、
楽天市場を利用しているユーザーの個人情報がまさに「商品」として楽天から各ショップに販売され、
だだ漏れになっている実態が明らかになりました。
~もくじ~
■楽天市場はそもそも何を売って利益を得ているのか?
■「店舗運営マニュアル」の存在
■各ショップはどこまで個人情報を把握しているのか?
■楽天がショップにメールアドレスを売っている
■楽天市場に登録した個人情報が外部に流出する可能性は極めて高い
詳細は以下から。
■楽天市場はそもそも何を売って利益を得ているのか?
普段から楽天市場を利用しているユーザーはあまり考えたことがないかもしれませんが、
楽天市場は「ネットショッピングモール」という場として機能するシステムを
各ショップに利用させて出店料を支払わせることによって収益を上げています。
例えば、楽天市場に出店する中で最も安いプランは「がんばれ!プラン」となっており、
月額基本料が1万9500円、最低契約年数は1年で一括前払いとなっており、
月間売上高の 6.5%~3.5%をさらに楽天市場に支払うシステムとなっています。
各プランの概要は以下のようになります。
・がんばれ!プラン
契約期間:1年
基本出店料:1万9500円/月(1年分一括前払)
システム利用料:月間売上高の 6.5%~3.5%
・ライトプラン
契約期間:3ヶ月
基本出店料:3万9800円/月(3ヶ月分一括前払)
システム利用料:月間売上高の 5%~3.5%
・スタンダードプラン
契約期間:1年
基本出店料:5万円/月(半年ごとの2回分割前払)
システム利用料:なし
・メガショッププラン
契約期間:1年
基本出店料:10万円/月(半年ごとの2回分割前払)
システム利用料:なし
さらに出店時には「RMS入門マニュアルセット」費用として3万2000円が別途必要で、
さらにその他の有料サービスとしてRMS全商品モバイル、楽天スーパーポイント、楽天スーパーアフィリエイト、
共同購入などなどを利用する際には別途料金が発生する……という仕組みです。
このようにして楽天市場はいろいろな方法で各ショップから出店料・システム利用料を徴収しており、
非常に安定して莫大な収益を上げており、
2004年12月期から2008年12月期までの売上高は以下のグラフを見ればわかるように、順調に右肩上がりとなっています。
>>2に続く
ソース:GIGAZINE(図表あり)
URLリンク(gigazine.net)