09/05/26 18:53:59
高速道路の「休日一律1千円」に対抗し導入されたJR西日本の格安切符「西日本
パス」が人気だ。山陽新幹線や特急が「乗り放題」となる。8日に利用が始まり、
計約10万枚を売るヒット商品となっている。しかし、JR特急に乗っても
第三セクター路線を通ると別料金を請求される。この仕組みを知らなかった
利用者からは「納得いかない」と不満の声が出ている。
西日本パスは、JR九州とも連携して西は長崎から、東は新潟・直江津までのエリアを
自由席なら「乗り放題」とし、2日間用と3日間用がある。指定席を4回まで使える
2日間用は定額給付金に合わせ1万2千円、6回まで使える3日間用は1万6千円。
利用期間は6月29日までの金~月曜日。グリーン車用のプランもある。
「本当ですか?」。4月下旬、奈良県北葛城郡に住む会社員男性(45)は、みどりの
窓口で何度も聞き返した。西日本パスを使って5月中旬、家族4人で中国地方への
1泊2日の旅行を計画。岡山駅から鳥取駅まで、JR特急「スーパーいなば」指定席を
利用しようとしたところ、大人1人あたり片道1770円の別料金を請求された。
JR西によると、岡山―鳥取間のうち、上郡(兵庫県上郡町)―智頭(鳥取県智頭町)
間約56キロは、第三セクター「智頭急行」(本社・智頭町)の路線に乗り入れる。
西日本パスはJR線限定でこの区間はサービス対象外となり、1770円は智頭急行の
運賃・特急料金だ。
西日本パスのパンフレットには「鳥取→大阪 2時間24分」と、特急での所要時間も
PRされている。しかし、別料金が発生することは、裏面の文字でびっしり埋められた
スペースに「その他会社線はご利用になれません」と記されているだけ。男性はマイカー
での旅行に切り替えた。
西日本パスではほかにも、JR特急が乗り入れる三セク「北近畿タンゴ鉄道」(豊岡
―西舞鶴83.6キロと宮津―福知山30.4キロ、本社・京都府福知山市)の路線も
別料金となる。京都から特急「はしだて」自由席で天橋立(同府宮津市)へ向かった
場合、運賃・特急料金合わせ大人1人あたり片道1380円を請求される。
智頭急行の運輸担当者は「嫌みを言われたり、怒られたり。『そんなの聞いてない』と
料金を支払わずに下車しようとするお客様もいる」と嘆く。北近畿タンゴ鉄道の担当者
も「JRがもっと周知をはかってくれたらいいが」。両社は8日から、別料金が必要
なことを知らせる車内放送をしている。
JR西広報部は「紛らわしいという指摘を真摯(しん・し)に受け止め、窓口での
案内の徹底やわかりやすい表記などに今後努めていきたい」としている。
●西日本パスの主な乗り放題区間と別料金が発生する区間
URLリンク(www2.asahi.com)
◎JR西日本 [コード/9021] URLリンク(www.westjr.co.jp)
◎ソース
URLリンク(www.asahi.com)
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