09/05/22 22:07:54
海外でも高い人気がある日本のアニメ産業の労働環境をめぐるシンポジウムが
東京で開かれ、20代の若手スタッフの平均年収が100万円余りで、優秀な
人材が育たないなど、問題を訴える意見が相次ぎました。
シンポジウムは、アニメ作品の演出家や、「アニメーター」と呼ばれる絵を描く
スタッフで作る団体が開いたもので、団体が去年からことしにかけて行った
労働調査の結果を基に議論が交わされました。調査にはおよそ700人の
アニメーターや演出家から回答が寄せられ、それによりますと、平均年収は、
20代の若手で110万円、30代でも214万円で、ほかの産業に比べて
大幅に低い水準になっています。また、アニメの制作会社と雇用に関する契約を
結んでいないという人が全体の47パーセント、健康診断を今まで受けたことが
ないという人が38%いて、不安定な雇用の実態が浮き彫りになっています。
日本のアニメは世界的に高い評価を受けていますが、一方で、少子化などの影響で、
国内の市場規模は3年前から頭打ちになっており、シンポジウムの出席者からは
「今のような労働環境では若手の才能が育たず、産業の先行きが危ぶまれる」
といった意見が出されました。そのうえで、スタッフに固定給を導入することや、
制作単価を見直すことなどが提案され、シンポジウムを主催した団体では、今後、
スタッフの労働環境の改善について制作会社などと協議を進めることにしています。
◎ソース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
◎関連過去スレ
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