09/05/18 19:20:57
連休中に車で出かけた。いわゆる「経済政策」により高速道路料金は上限1000円、
交通量は20%増しだったらしい。車の数は多かった。しかし渋滞に巻き込まれながら、
こんなことで政策と言えるのだろうか、と感じた。
ちなみにNEXCO各社のホームページを見ると、今回の1000円上限は「閣議で決定
された政策」と書いてある。まるで、あくまでも政府の施策(=指示)であって、
NEXCO各社の意志ではありません、とでも言っているかのようだ。
■交通量は増えたが前時代的
確かに交通量は増えた。ETCの車載器も各地で品切れ。ユーザーにとっては安く移動
できるということで、表立って批判する人はあまりいない。この政策の狙うところは、
土日祝日に国民が動きやすいようにすることによる経済効果、そして普及が頭打ちの
ETCを後押しし、高速道路の効率的な運用を実現する、といったところだろうか。
しかし、これらの効果には疑問が残る。そもそも経済対策として実施するのであれば、
大都市圏を対象としないのはヘンだし、どこまで行っても1000円というのも、効率は
よくない。
もちろん渋滞が激しくなると逆効果だから大都市圏は対象でないのかもしれないが、
それならそもそもなぜ高速道路の料金を政策としていじるのか。むしろ、鉄道や飛行機
の補助金を出して、臨時・増便を各社に促すほうがよいのではないか。
また国際的に地球環境問題でCO2の削減が叫ばれているのに、移動手段としては
もっともCO2排出量の多い車の利用を促すというのも前時代的な発想である。
~中略~
■面倒で高価で使いにくい日本のETC
そもそも日本のETCは世界に例を見ないほど高価格であり、機能重視に思える。
米国や欧州では日本より早くから高速道路のETCが普及していたが、ものすごく
簡易で安価な器具で実現してきた。
日本のように、車載器を買い、それとは別にカードをクレジットカード会社に発行して
もらい、専門家に取り付けてもらってやっとETCが使えるといった煩雑な手続きと
高価な器具購入はあり得ない。発想が根本的に違うようだ。
※まだ続きます。
◎ソース URLリンク(it.nikkei.co.jp)