09/05/17 12:54:07
>>1の続き
とりわけ巨額の利益を稼ぎ出したのが、業界首位のキヤノンだ。コンパクトデジタル
カメラでも世界1位のキヤノンはコンパクト、一眼レフ合わせ年間販売台数約2560
万台(08年12月期実績)に及ぶ量産効果により、07年12月期にはカメラ事業
全体でライバルのニコンやソニーの倍近い26・7%の営業利益率をたたき出している。
しかもキヤノンは一眼レフ全機種を含め、デジカメの約7割を100%子会社である
大分キヤノンの国内工場で製造している。海外製造やOEM(相手先ブランド製造)
メーカーへの製造委託を主体とする他メーカーに比べて、その製造体制も特別だ。
人件費の高い日本で製造を行いながら、圧倒的な利益率を誇ったキヤノンは、まさに
驚異的と言えるものだった。
だが、そのキヤノンで頻発しているデジタルカメラの製品不良。それは高品質の代名詞
として長年信奉されてきた「メード・イン・ジャパン」神話を揺さぶる苦い現実だ。
●利益のキヤノン、品質のニコン
URLリンク(www.toyokeizai.net)
■クリーンルーム内でホコリが舞い上がる?
キヤノンの主力カメラ工場は九州・大分県に立地している。大分空港近く、国東市に
あるのが、1942年から74年まで社長、74年から84年まで会長を務めた
御手洗毅氏の時代、82年に建設された大分キヤノン安岐事業所。もう一つ、大分
市内から車で20~30分、大野川を越え小高い丘陵地帯を登ったところに立地して
いるのが、大分事業所だ。こちらは、95年から06年まで社長を務め、現在は会長
の御手洗冨士夫氏が社長を務めていた時期に建設が決まった国内カメラ工場だ。
この2工場がキヤノンのカメラの7割弱を製造している。コンパクトデジカメの
低価格品を中国やマレーシアの工場で製造しているものの、すべての一眼レフを大分で
製造している。
大分キヤノンを支えてきたのが、常時数千人規模で製造現場に従事する請負労働者
(請負会社社員)だ。主に製造管理や工具のメンテナンスなど組み立て以外の業務を
大分キヤノンの正社員、期間社員が担当する一方、日研総業、テクノスマイルなどの
社員が、請負労働者として、現場での組み立て作業を行ってきた。
「他社の工場からキヤノンに来て感じたのはクリーンルームの汚さ。驚くほど、とは
言わないが、前の工場と比べるとギャップを感じる」
今年初めまで大分事業所でCMOS(画像センサー)モジュールの組み付け工程で
働いていた30代男性は、現場の様子をこう振り返る。
光を調整するクリスタルプレート、画像モアレ(干渉縞)等の発生を防止するローパス
フィルターなどを圧着するCMOSモジュールの組み付け工程は、微細なチリの混入も
許されないため、クリーンルームで作業が行われている。
※まだ続きます