09/05/27 15:39:30 iw/4oiJ5
>とするなら、ビルドアップ基板の座布団に載せ、セラミック基板に半田ボールでべた付け実装という、
>狂ったような高コストの冷却や実装は、
>まさに物凄く限られたケースの冷却に対応するための投資と言うことになる。
冷却も重要だが、冷却が本当に必要なら水冷にする手もあるのだ。もちろんコスト高だし
トラブルも多いが、多くのシステムで実装された手段で、実用的には悪くない。
CMOSになってから、少しでもコストを削減するために空冷になってしまっているがね。
ソケットを使わない直接実装は8000本の配線のためだ。x86ではせいぜい1000本前後しかない。
x86のようにしょっちゅうパイプラインがストールしているような設計が許されるなら、話は別だが、
できるだけ演算器を働かせるためには、メモリバスだけで2000本を超えるという、それだけの
バンド幅が必要なのさ。
x86の世界では全演算器が働くなんて非常にまれなことで、想像を絶する事なのだろうが
そういうものとは、若干常識が違うのだ。
>もっとも、本当に加減/乗が同時に動くかといえばそれは概ねウソだ。
>加減パイプだけ、や、乗算パイプだけ、が動いても、ベクトル化されたことになるから
>本当に平均的に見て全演算パイプが動くケースなんて稀だと思う。
以前若干書いたと思うが、どの命令がどういう順番で送られるか予測がつかないx86命令と違って、
SXやVLIWはコンパイラで、ベクトルユニットをどのように働かせるかを計画して命令を生成する。
対象とするCPUが分かっているから、あらかじめ計画できるのである。もちろん特定の演算が必要がない
問題であれば命令の発行しようがないが、こういう問題で使用する行列演算は大体決まっているし、
それを前提にしてベクトル演算器の組み合わせが決まっているので、多くの場合、演算器を埋めることができる。
今度は冷却にえらく固執するな。冷却も大事だが、冷却だけでこれらの設計がなされているわけではないことを
考慮したほうがよい。冷却は突っ込みどころとしては良くない。過去水冷だったのが空冷になったということは
むしろ冷却には余裕が生まれているのだ。
実は突っ込みどころはほかにあって、自分でもあまり賛成できない構造になっているところはある。