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金融危機の打撃を受けて、経済成長にブレーキがかかった状況のロシアに、
日本の食品企業が、調味料や医薬品に使われる栄養素アミノ酸の研究施設を
完成させ、日ロの経済協力を幅広い分野に広げるものとして期待されています。
研究施設を完成させたのは、日本の食品企業「味の素」です。「味の素」は、
ソビエト時代から微生物の研究で定評のあるロシアの研究所と協力して、
アミノ酸の研究を行ってきましたが、開発拠点を設けようと、総工費およそ
２０億円をかけてモスクワに新たな研究施設を建設していたもので、４日、
完成式典が行われました。この中で、味の素の山口範雄社長は「ロシアの科学
技術の発展を通じて、社会へ貢献してほしい」と述べ、新たな成果に期待を
示しました。新しい施設では、ロシアの研究員ら１００人余りが、これまで
調味料や医薬品に使われてきたアミノ酸を、畜産飼料や化粧品などに応用させる
研究を行うということで、日ロの経済協力を幅広い分野に広げる取り組みとして
期待されています。新興国ロシアの経済は、金融危機の打撃を受けて成長に
ブレーキがかかった状況ですが、こうした研究開発のほかに、日本企業の中には、
危機後をにらんだ事業展開の動きも見られ、来月には日産自動車が現地工場の
操業を開始する予定です。
◎味の素 [コード/2802]
URLﾘﾝｸ(www.ajinomoto.co.jp)
◎ソース
URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)