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人事院は、行政が政策判断を誤った「失敗事例」を、国家公務員の研修の教材として積極的に
活用していく方針を決めた。
BSE(牛海綿状脳症)問題で不十分な規制により国内の発生を許した農林水産省の事例や事故米、
薬害をめぐる旧厚生省の対応などのケースを具体的な候補として検討している。
人事院の「公務研修・人材育成に関する研究会」が今年2月、「行政の失敗を分析することが問題
解決能力をはぐくむのに効果的だ」と指摘する報告書をまとめたことを踏まえた措置。入省1年目と
課長補佐級を対象とする研修に、「明らかな失政」の事例を取り入れる予定で、夏以降に教材を作成する。
BSE問題では、関係者への聞き取りなどを行ったうえで、政策決定のプロセスにおける問題点を検証する。
人事院は、「未知の問題に場当たり的な対応をしていては望ましい結果を得るのは難しい。過去の
事例から教訓を学ぶことが大切だ」としている。
▽ソース:読売新聞 (2009/05/02 15:12)
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