【景況】希望を捨てる勇気 (池田信夫 blog)[09/04/19]at BIZPLUS
【景況】希望を捨てる勇気 (池田信夫 blog)[09/04/19] - 暇つぶし2ch1:やるっきゃ騎士φ ★
09/04/20 09:03:08
ソースは
URLリンク(blog.goo.ne.jp)

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昨今の経済状況をめぐる議論で、だれもが疑わない前提がある。それはこの不況が、いずれは終わる
ということだ。日本経済にはもっと実力があるので、政府が景気対策で「GDPギャップ」を埋めて
時間を稼いでいれば、「全治3年」で3%ぐらいの成長率に戻る―と麻生首相は信じているのかも
しれないが、昨年の経済財政白書は次の図のような暗い未来像を描いている:
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)

これは秋以降の経済危機の前の予測だから潜在成長率(GDPギャップを埋めた場合の上限)は1%弱
だが、今はマイナスになっている可能性もある。90年代の「失われた10年」と現在はつながっており、
そしてこの長期停滞には終わりがないかもしれないのだ。これを打開するには、生産性(TFP)を
上げるしかない。特に雇用を流動化して労働の再配分を行なう必要があるが、それには非常に抵抗が
強い。日本の産業構造が老朽化しており、これを再編しないと衰退する、と多くの人が90年代から
警告してきた。20年間できなかったことが、これから数年でできるとは思えない。政治家にも、
与野党ともにそういう問題意識さえない。

こういう状況は若者の意識にあらわれている、と城繁幸氏はいう。それは「希望のなさ」だ。
かつては誰にでもチャンスはあり、一生懸命働けば報われるという希望があったが、もう椅子取りゲームの
音楽は終わった。いま正社員という椅子に座っている老人はずっとそれにしがみつき、そこからあぶれた
若者は一生フリーターとして漂流するしかない。だから彼らは意外に「正社員になりたい」という願望を
もっていない。気楽なフリーターに順応すれば固定費も少なく、それなりに生活できるからだ。

この状況から「派遣村」のように労働組合と連帯しようという方向と、赤木智弘氏のように「戦争」を
求める方向の二つにわかれる。前者のほうが建設的にみえるが、実はその先には何もない。
彼らが連帯を求めている労組は、椅子にしがみついている人々だから、同情して仮設住宅を世話してくれる
が、決して席を空けてはくれないのだ。この椅子取りゲーム自体をひっくり返すしかない、という
赤木氏のアナーキーのほうが本質をとらえている。

しかし残念ながら、若者にはその力はない。かつてのマルクス主義のような、彼らを駆り立てる「大きな物語」が
失われてしまったからだ。こうして実社会の共同体から排除された若者は、仮想空間で共同体を築く。
「2ちゃんねる」に見られるのは、似たもの同士で集まり、異質なものを「村八分」で排除することに
快楽を見出す、ほとんどステレオタイプなまでに古い日本人の姿だ。世界のどこにも見られない、
この巨大な負のエネルギーの中には、実社会で闘うことをあきらめた若者の姿がみえる。

-続きます-



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