09/04/20 01:50:24
◎ソース プレジデントロイター
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●上場企業の「大学別出身」社長数/上場企業の「大学別出身」役員数
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充実かつ豊かな人生を送るには、(1)経済財、(2)知識財、(3)関係財、
(4)威信財―という4つの資源が必要と言われている。経済財と知識財は
お金と知識や教養であり、関係財とは友人・知人などの人とのつながり、
人脈を意味し、威信財は人々の信頼や人望など社会的権威、信用を表す。
会社員として成功する場合も同じである。まず会社に入る際の採用試験において
どの大学を出たのか、という学歴が有力な指標の一つになっていることは今も昔も
変わらない。なぜ大学名を指標にするのか。理由は大きくわけて、(1)会社への
貢献度の高いOB・OGが多い=実績校主義、(2)短時間の面接等で能力の見極めが
困難=大学偏差値主義、(3)社会的に優秀と認知された付加価値=ブランド主義
―の3つであろう。
たとえば(1)に関しては総合商社では東一早慶以外に小樽商科大、長崎大、大阪
市立大といったOBの多い旧高等商業学校系の地方国公立大からも採用。(2)に
ついても採用規模の大きいメガバンクや大手企業はリクルーターを使った特定大学
の囲い込み採用を実施。(3)に関しては上場を目指すベンチャー企業などが社会的
認知を獲得するために有名大学出身者を採用する傾向からもうかがえる。
大学の偏差値を重視するのは、「難関と言われる大学に入れたのは受験勉強など
人一倍の努力を重ねた証しであり、その努力は評価したいし、知識・教養といった
基礎的素養もあると見ている」(大手流通業の人事部長)と指摘する。
ただし、今ではかつてのように一流大学であればよほどの問題がなければ採用される
という時代ではない。企業の求める人材像のハードルは年々高くなっていて、実際、
東大、早大、慶大など、高学歴者であっても振り落とされる。
ましてや入社後の出世が保証されるわけではない。企業内の仕事も複雑化、専門化が
どんどん進んでいて、期待される成果を生み出し続けなければ、出世も望めない。
「無学歴は出世できないの」という子どもの問いには、いい学校、いい大学を卒業
していることが出世に有利に働くことがあると答えるのがベターだろう。
会社員は、自分の目指すべき仕事や専門性を身につけるための不断の学習と修業が
今や不可欠になっている。企業の採用担当者が重視している資質の一つとしてよく
挙げるのが「自己研鑽能力」。つまり、自分を高めていくために常に努力する力が
あるかないか、に注目している。
※まだ続きます。