09/04/14 11:13:38
4月1日付で就任したルネサステクノロジの赤尾泰社長は13日、フジサンケイビジネスアイの
インタビューに応じ、今後の事業戦略について「少子化で国内市場は増加が見込めず、
アジアを中心とした海外市場への取り組みを強化したい」と海外市場開拓に活路を見出す方針を
強調した。
2008年度実績では、国内外の売上高比率は半々だったが、早期に売上高に占める海外比率を
6割に引き上げる。景気後退の影響で半導体市場は大幅に悪化しているが、新興国開拓や
先進国の新需要取り込みで世界シェアの拡大を狙う。
中国市場については「これまでの日系企業の生産拠点だったが、(政策的にも)内需拡大を強く打ち出し、
市場としての魅力が高まっている」と指摘。成長を期待する分野として自動車や携帯電話などを挙げた。
一方、欧米では「健康や医療、セキュリティー分野などがまだまだ伸びる」と強調。メーカー側の
ニーズに対して迅速に商品を投入できる開発・生産体制の重要性を強調した。
ルネサスは、03年4月に日立製作所と三菱電機の半導体部門が事業統合し、生き残りを図っていたが、
昨秋以降の世界的な景気低迷による半導体市況の悪化で、09年3月期には2000億円規模の赤字に
転落する見通し。
赤尾社長は、足下の事業環境について「世界各国が打ち出している景気対策の効果で、スポット受注が
増え、4~6月は当初の計画を上回る」と述べ、最悪期を脱したとの見通しを示した。
ただ、今後については「09年度の事業環境は依然厳しいとみている」とした上で、「10、11年度には
ゆるやかながら回復基調に戻る」と予想した。
半導体業界では、東芝がシステムLSI(大規模集積回路)分野で他社との経営統合を模索するなど、
業界再編の動きが活発化している。赤尾社長は、「1月末に打ち出した構造改革を着実に実行し、
単独でも生き残れる状態にするのが先決」と経営統合よりも構造改革を優先する姿勢を強調した。
一方で、将来的な選択肢としては「(規模で)取り残されることもよくない。色々な可能性を
検討していく」と経営統合に含みを残した。
ルネサスは、経営安定化に向けた資本増強策として、日立と三菱電を引き受け手に540億円の増資を
3月末に実施し「これで当面のメドがついた」と、財務体質の改善を強調すると同時に、09年度下期も
事業環境に応じて柔軟な資本政策をとる考えだ。
ソースは
URLリンク(www.business-i.jp)
ルネサステクノロジ
URLリンク(japan.renesas.com)
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