09/04/12 12:44:14
日立市と高萩市にまたがり、KDDIが衛星通信に使っていた2基の大型パラボラ
アンテナが、この夏にも最新鋭の電波望遠鏡に生まれ変わる。将来はつくば市や
鹿嶋市にあるパラボラと接続され、茨城から宇宙をウオッチする巨大な「目」が
できる。ブラックホールや銀河のなぞをひもとく研究に利用される計画だ。
2基のパラボラは直径32メートルあり、63年から旧KDDI茨城衛星通信
センターが衛星通信の電波を送受信していた。しかし、光ファイバーの普及に伴い
07年3月に閉局。16ヘクタールの敷地は日立、高萩の両市に、衛星通信館は
茨城大に、それぞれ譲渡された。
茨城大は、パラボラを引き受けた国立天文台(東京・三鷹市)から運用を委託された。
昨年秋には大阪府立大から電波望遠鏡が専門の米倉覚則准教授を招き、スタッフを
整えている。
電波望遠鏡として再利用されるパラボラ2基は、夏には天体に向けられ、微弱な
電波を受信する。茨城大理学部の横沢正芳教授(宇宙物理)は「一つの敷地に
2基の大型アンテナがあること自体が珍しい。ブラックホールの観測など宇宙の
成り立ちに関する独自の研究も進めていきたい」と期待を寄せている。
2基は10年をめどにつくば市の国土地理院や鹿嶋市の情報通信研究機構
(NICT)にある大型パラボラアンテナと、光ファイバーでつながる計画だ。
複数の電波望遠鏡で一つの天体を追うことで、観測能力は、パラボラの直径が
約100キロもあるような巨大な電波望遠鏡に匹敵する。
この計画は「関東ネット」と名付けられ、はるか昔の宇宙の姿が解明できる可能性
を秘める。今月中旬には、高萩から専用の光ファイバーを接続させる工事が始まる。
また、従来見学施設だった衛星通信館は、茨城大が地元自治体や市民と科学教育
などで連携する拠点に変わる。100人近くが入れる多目的ホールなどを備えた
宇宙科学教育研究センター(宇宙電波館)として、6月までに開所する予定だ。
●使われていない今は真上に向けられているパラボラアンテナ。
URLリンク(mytown.asahi.com)
◎茨城大学
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◎ソース
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