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2009年4月9日、ロイター通信は「影響力の増した中国は貧困国?それとも富裕国?
それが問題だ」と題した記事で、巨大な経済力を持つ一方で、多くの貧困農民を
抱える中国の世界での位置づけについて紹介した。
中国は現在、世界経済の回復や地球温暖化問題など、世界的な難題に対し大きな
影響力をもち、その役割を果たすことが期待されている。しかし一方で、世界銀行
の収入基準によると、中国は中低収入国家として位置づけられ、2億人以上の貧困
農民を抱えるなど、依然として発展途上国である。
ある時は経済大国としての権利を主張し、ある時は発展途上国として多くの義務を
免れる中国の態度は、各国のリーダーたちを困惑させている。国際通貨基金(IMF)
の元担当者は「在任期間中に似た様なケースを何度か経験した」とし、「中国は
世界3位の経済体として更なる発言権を獲得しようとする反面、拠出金増額の話に
なると平均収入を持ち出して発展途上国に変身する」と述懐する。
ロンドンで今月2日から行われた金融サミット(G20)でも、中国の王岐山(ワン
・チーシャン)副首相は「IMFへの貢献は平均収入を基準にすべきで、外貨準備高
の規模で決めるべきではない」と発言。しかし最終的には、IMFの融資能力強化の
ため400億ドルの拠出を決め、国際社会で更なる影響力を獲得した。
中国のこうした世界史上例を見ないアンバランスな状態に対し、経済学者たちは
「新たな定義」を模索しているという。
◎ソース
URLリンク(www.recordchina.co.jp)